下顎運動記録装置 ディグマ

ディグマ・プロター(咬合器)画像

ディグマ

ディグマとは超音波測定によるデジタル式顎運動計測装置です。矯正や修復物装着前後の咬合診断、または顎関節症の診断などに使用します。
歯科診療に求められる的確かつ素早い診断を実現するために様々な機能を搭載しており、正しい咬合採得の根拠を科学的に解析することができます。
解析した結果を元にして、歯科技工士が患者様の顎の動きを正確にプロター(咬合器)に再現し、修復物を作製します。
患者様の顎の動きを測定し再現できるため、最小限の調整で違和感のない修復物ができるというメリットがあります。

ディグマ装着画像
ディグマ装着図

測定の際には、患者様は右図のようにセンサーが装備されたヘッドフレームを装着します。患者様への負担を軽減するよう、軽量でフレームの重量配分も考慮されて設計されています。

当院では下記のような患者様の診療・診断に活用しています。
(1)顎関節症の方(顎が痛い、顎が開きにくい、顎の動きがスムースでない)
(2)全体的な修復をする方
(3)かみ合わせが気になる、しっくりこないなど

ディグマの解析機能・データ

ディグマの解析機能・データと他機器を合わせた診断・治療も可能です。

1.プロター(咬合器)

ディグマで測定した数値(角度)をプロター(咬合器)に設定することで、上顎歯列を基準とした下顎歯列の動きを正確に咬合器上で再現します。患者様の噛み合わせを再現する装置です。
この装置により噛み合わせのずれなどを調べることができます。

プロター(咬合器)画像

プロター(咬合器)画像

2.EMG(筋電計)

筋繊維の活動電位(筋電図)を測定・解析し、咀嚼運動を確認することができます。例えば、入れ歯を新調したあとに実施することで、適切な噛み合わせができているかなどのチェックに用います。データはリアルタイムで記録・視覚化されます。

EMG(筋電計)画像

エイブ咬合器

エイブ咬合器画像

咬合状態を模型上で再現するために、エイブ咬合器を使用し、入れ歯の噛み合わせの確認をしています。

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