デジタル口腔撮影装置(カメラ) アイスペシャル2
口腔内写真は、診査診断の材料となる口腔内の変化を示す写真資料です。
主な目的として、(1)診査診断での活用、(2)かかりつけ歯科医院として継続した変化を記録に残し管理する、(3)患者さまに写真を提示し、モチベーション向上を図る、といったことなどが挙げられます。ただしこれらの目的を満たすためには、つねに一定の条件を保ち、肉眼で見えるのと同じように撮影された、規格性のあるものでなければなりません。口腔内写真撮影における規格の優先順位は、まず被写体の構図(同一サイズに配置)、そしてホワイトバランスやフォーカス(ピント)です。これらを考慮して撮影された口腔内写真は、口腔内の変化の正確な確認、患者のモチベーション向上などさまざまな場面で利点があるといえます。
加藤歯科医院では一定条件を保ち、鮮明度のある口腔内写真を撮影することに適した株式会社松風の「アイスペシャル C-Ⅱ」を使用しております。朝の定例ミーティングの時間を使い、スタッフは写真撮影のトレーニングを実践し、撮影の技術力向上にも努めております。
カメラの特徴
1.ピント固定が簡単
2.軽量でコンパクト
3.様々な撮影モード
診療メニューに応じて、様々なモードから最適なものを選択することで、精度のよい診療を目指しています。患者さまにもわかりやすく説明することが可能になりました。
一般診療(矯正など)
1.標準モード | 2.ミラーモード | 3.顔貌モード |
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一般的な口腔内撮影 | ミラーを使っての撮影 | 顔貌・胸元の撮影 |
色合わせ
1.低反射モード | 2.テレマクロモード | 3.シェード抽出モード |
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歯面へのテカリの 映り込みを抑えた撮影 |
拡大写真の撮影が可能 | 通常の写真と、歯牙以外を 無彩色にした写真の2枚を生成 |
4.オートトリミング機能(自動サイズ補正)
治療前後、経過観察などは一定条件化で数回にわたり撮影しなければなりません。
倍率・基準などを常に一定に保つことを手助けしてくれるオートトリミング機能により、カメラと被写体の距離をキッチリ合わせなくても、カメラが自動的に画像サイズを揃えてくれます。
いつでもカンタンに同じ倍率の写真を撮影でき、比較しやすいのが特徴です。
アイスペシャルC-Ⅱで
撮影した写真 通常のカメラで
撮影した写真
アイスペシャルC-Ⅱで撮影した写真(上)
通常のカメラで撮影した写真(下)
参考書籍
- 「歯科衛生士」2007年9月号
- クインテッセンス出版株式会社