X線
Q1 | 子どもの歯を見てもらいたいのですが、レントゲンを撮ると言われました。放射線は大丈夫なのでしょうか? |
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A1 | レントゲン撮影の放射線量は海外旅行に行くより低い量ですので、ご安心ください。レントゲン写真を撮影すると、あごのなかで永久歯が無事に育っているかどうか、これから先の歯の生え替わりを診ることができます。外から診てもわからない欠如歯、過剰歯の発見にも、レントゲン撮影が必須です。 先天欠如は決して珍しくありません。早期発見できると、予防を進めながら、矯正治療を含めた将来的な治療計画を立てることもできます。 また過剰歯の場合は、永久歯が生えるのを邪魔することがあるので、場合によっては早めに取り除き、その後の歯並びへの影響を診ていく必要があります。 左の歯はとっくに生えたのに右がちっとも生え替わらない、奥歯は生えたのに前歯はまだなど、気になることがありましたら、小児歯科でご相談ください。
※参考書籍 「nico 2020.8 クインテッセンス出版株式会社」 |
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Q2 | 歯根破折しているのではないか?と言われ、CTを撮影しました。しかし、撮影しても破折片が出てなかったようです。CTを撮る必要はあったのでしょうか? |
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A2 | 破折部の幅が0.2mm以上だと根管充填が施されていてもCBCTで破折の診断ができます。 Özer SY: Detection of vertical root fractures of different thicknesses in endodontically enlarged teeth by cone beam computed tomography versus digital radiography, J Endod, 36: 1245-1249, 2010. しかし、破折部の幅が0.03~0.1mmの場合にはCBCTでは確認できません。 Patel S, Brady E, Wilson R et al. : The detection of vertical root fractures in root filled teeth with periapical radiographs and CBCT scans, Int Endod J, 46: 1140-1152, 2013. 根管充填の既往のある歯におけるCBCTによる破折の有無の判定は信頼できるとはいえないと述べている論文もあります。 Chang E, Lam E, Shah P et al. : Cone-beam computed tomography for detecting vertical root fractures in endodontically treated teeth: A systematic review, J Endod, 42: 177-185, 2016. しかし、根管充填を施した抜去歯に実験的に垂直歯根破折を惹起した報告、 Hassan B, Metska ME, Ozok AR: Detection of vertical root fractures in endodontically treated teeth by a cone beam computed tomography scan, J Endod, 35: 719-722, 2009. Bechara B, McMahan CA, Noujeim M et al. : Comparison of cone beam CT scan with enhanced photostimulated phosphor plate images in the detection of root fracture of endodontically treated teeth, Dentomaxillofac Radiol, 42: 20120404, 2013. ならびに臨床の場で垂直破折が疑われる根管充填の既往歯の症例報告、 Bernardes RA, de Moraes IG, Húngaro Duarte MA et al. : Use of cone-beam volumetric tomography in the diagnosis of root fractures, Oral Surg Oral Med Oral Pathol, 108 : 270-277, 2009. Edlund M, Nair MK, Nair UP: Detection of vertical root fractures by using cone-beam computed tomography: A clinical study, J Endod, 37: 768-772, 2011. Kajan ZD1, Taromsari M: Value of cone beam CT in detection of dental root fractures., Dentomaxillofac Radiol, 41: 3-10, 2012. いずれにおいても、CTは垂直歯根破折の判定に非常に有効とされています。 歯周組織の破折防止のためには、口腔内所見やデンタル所見から垂直歯根破折が疑われる場合は、早急にCT撮影を行い、垂直破折の有無を確認することが必要です。 |
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Q3 | なぜ、歯科医院ではよくX線撮影をするのですか? |
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A3 | 的確な治療計画をたてるため、治療経過を正確に把握するために見えない部位を写しだすX線写真がたいへん役に立つからです。 |
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Q4 | 何度もX線撮影をすると被爆量が心配なのですが。 |
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A4 | 歯科のX線撮影の被爆量は自然放射線と比較してもはるかに小さいものです。 |
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Q5 | 今度子どもがパノラマレントゲンを撮ります。被ばく量ってどれくらいですか? |
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A5 | 約0.01mSvとされていますので、私たちが宇宙や大地から受ける自然被ばく量(年間)の約200分の1、東京~ニューヨーク間を飛行機で往復する際の被ばく量、約0.2mSvの20分の1程度、と考えるとわかりやすいかもしれません。お子さんのレントゲンは、放射線量を減らして撮影しますし防護エプロンをすればさらに被ばくを減らせます。 ※参考書籍 「nico 2017.8 クインテッセンス出版株式会社」 |
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Q6 | エックス線写真ってなぜ撮るの? |
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A6 |
歯科の病気は、見かけだけではわかりません。むしろ歯ぐきやあごの骨(歯槽骨)の下に隠れて進んでいることが多いのです。そのため、病気の発見と、検査、診断、治療にはエックス線撮影が欠かせません。歯や歯槽骨、あごの骨格などを撮影し、むし歯や歯周病、歯の破折、萌出異常、そして矯正治療からインプラント治療まで、ありとあらゆる歯科治療に役立てられています。歯科のエックス線写真にはデンタル、パノラマ、CTほかさまざまな種類があり、それぞれの特徴に応じて使い分けられています。 |
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Q7 | 毎日「○○マイクロシーベルト」とか、「○○ベクレル」とか、自然放射線がどうとか、テレビや新聞で報道されていますが、数字や単位で頭がこんがらがります。できれば、基礎的なことから教えてください。 |
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A7 | シーベルトやベクレルは放射線を計る単位で、自然放射線は大気や宇宙や食べ物から地球上の誰もが受けている放射線のことです。それでは、もう少し詳しくご説明しましょう。 |
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Q8 | CTでなにが見えるの? |
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A8 | コンビームCTは、患者さんのあごを3次元的に解析できる歯科の新しい検査用装置です。歯や歯槽骨の状態だけでなく、骨格、骨質、神経や血管の位置を立体的に把握できるため、インプラントや再生療法をはじめとする専門的な治療で使われ始めています。 |
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Q9 | エックス線写真はどんな時に必要なの? |
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A9 | エックス線写真は、自覚症状のないトラブルや直接見えない部位を診られるだけでなく治療後の経過観察や健康維持に役立つ患者さんのお口の貴重な記録です。定期的にメインテナンスを受け何年かごとにエックス線写真を撮って見えないところも確認しながらお口の健康を守っていきましょう。 |
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Q10 | デンタルX線でどのようなものを診ているのですか? |
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A10 |
1. う蝕の有無とその程度 歯の支持組織1. 骨の欠損と吸収の程度 ※参考書籍 |
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