マウスピース矯正

Q11 なぜ正中のズレが起こるのですか?
A11

正中がズレている理由

  1. 萌出位置によるズレ
  2. 補綴装置によるズレ(動かせないインプラントなど)
  3. 骨格の非対称によるズレ
  4. 先天性欠如によるズレ
  5. 歯牙によって誘導された不適切な咬み合わせ
  6. 形態異常によるズレ

 

※参考書籍
 「GPのためのアライナーシミュレーションガイド」
 著 荒井昌海 クインテッセンス出版株式会社

Q12 マウスピース矯正はワイヤーを使う矯正治療ほどは、歯がスムーズに動かないそうですがどういう動きが苦手なのですか?
A12

抜歯して歯を大きく移動させること、力を加える方向に倒れた歯の移動など苦手な動きはいろいろあります。補助装置や従来の治療と組み合わせてこの欠点を補って治療してきます。

もちろん患者さんのなかには、テクニックを駆使せずともスムーズに治るケースもあります。しかし、残念ながらそんなケースばかりではありません。そうした場合、補助装置を使ったり、目立たないように奥歯や側面だけワイヤー矯正で動かして置き、目立つ前歯をマウスピース矯正で治すなど、さまざまな引出しを使い、それを組み合わせて治療します。

 

マウスピース矯正の苦手な歯の移動

1.傾いている歯の移動

ワイヤー+ブラケットの場合

ワイヤーを使うと簡単・確実に移動します。

ワイヤーを使うときれいに並びます

マウスピース矯正の場合

歯を動かす方向に向かって倒れた歯を立てるのが苦手です。

マウスピース矯正は傾いている歯の移動が苦手

 

2.回転

歯を大きく回転させるのが苦手

マウスピース矯正は歯の回転が苦手

3. アップライト

引っ張り出すのが苦手

マウスピース矯正は歯を引っ張り出すのが苦手

 

歯を適正に動かすためのいろいろな補助装置

インビザライン®で使用する装置です。

インビザラインでの補助装置1

歯にボタンをつけゴムで下の歯を引っ張り上げています。

インビザラインでの補助装置2

奥歯と犬歯をゴムでつなぎ、犬歯の傾きを治しています。

インビザラインでの補助装置3

歯につけた装置をゴムで引っ張り、歯の傾斜をまっすぐにしています。

インビザラインでの補助装置4

目立たない場所でワイヤー矯正をしながら、ゴムで下の歯を引っ張り上げています。

「日本歯科評論」 槙宏太郎 著 vol.75 no.8 P64-74より引用

※こうした補助装置を使う場合、ゴムも毎日きちんとつけていただく必要があります。

 

最低限の移動で並べるため、エナメル質を削除しスペースを作ることも

1.エナメル質を歯の健康に問題のない範囲で少しだけ削ります。

歯を少し削ります

2.最低限の歯の移動できれいに並びました。

削ることにより、歯が動きやすくなります

※参考書籍
 「nico 2016.7 クインテッセンス出版株式会社」

 

 

Q13 普段歯ぎしりをしていて開咬の歯をしています。マウスピース矯正をしようと思うのですが、留学など遠方に行くとなった際、マウスピース矯正は留学中も矯正し続けることは可能でしょうか?
A13

留学中も行うことはできますが、留学の期間(1年に何回帰ってこられるのかなど)やお口のなかの状態によって対応が変わってきます。留学中はお口のなかのチェック・フォローができないので、綿密な連絡が必要となります。

長期出張中の際についてもマウスピース矯正を行うことは可能です。矯正期間中はチェック、フォローが必要なので、ご希望の場合はご相談ください。

Q14 マウスピース矯正装置のインビザラインはどんな症例に適していますか?
A14

「インビザラインの強みは、空隙閉鎖や前歯部の捻転改善、辺縁隆線の配列を行う能力だった。」

Djeu G, Shelton C, Maganzini A. Am J Orthod Dentofacial Orthop 2005; 128(3):292-298.

※参考書籍
 「矯正歯科のための重要16キーワードベスト320論文」
 監修 小野 卓史/小海 暁  クインテッセンス出版株式会社

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