審美

Q41 ラミネートベニア法とはなんですか?
A41 の表面を最小限削り、そこへセラミックで作った薄いシェルを接着して、歯の色や形を理想的に変える審美治療のことです。
変色歯の表面を白くするために生まれた方法ですが、近年は接着技術の進歩により、セラミックが強力に接着するようになったため、適応症が広がり、欠けたやむし歯治療にともなう審美治療などにも使われるようになっています。
を削る量が少なく、審美的な効果が高いため、ことに健康なの審美治療の際、歯質をより保存できる方法として注目されています。

※参考書籍 「nico 2008.6 クインテッセンス出版株式会社」
Q42 コンポジットレジンのメリットとデメリットを教えて下さい。
A42

メリット

1.通常1回の治療ですむ。

型取りせず、コンポジットレジンを直接歯に盛ったり詰めたりするので、一度の通院ですむことが多い。

2.審美的な治療ができる。

色のバリエーションが豊富なので、患者さんの歯の色に合わせて白さの色調整が自在にでき、審美的治療も得意。

3.術後の痛みが少ない。

削る量が少なく、しかも接着材でしっかり封じるので術後の痛みや知覚過敏が少なくなる。

4.リペア(修理)・再治療できる。

欠けたりはがれたりしても修理できる。
ほとんど削らずに治療できるため、再治療が必要になったときでも歯への負担が小さい。

デメリット

1.1回の治療に時間がかかる。

色調整や成形をその場で行うため、1回の治療時間が長くなる(通常20~30分程度)。
見た目の自然さや丈夫さのために何層にも分けて形成し、収縮防止や色のぼかしなどに繊細なテクニックを要する。
特に窩洞が大きい場合は、時間がかかる。

2.欠けたりはがれたりすることがある。

つねに水分がいっぱいのお口のなかは、接着のための条件としてはある意味最悪。そのため、接着が失敗するリスクがある。また、重合収縮と重合の不均一性により、適合が悪くなる可能性もある。
そして、さすがのコンポジットレジンも時間が経つともろくなる。マージン(特に象牙質マージン)の経年劣化や、咬耗・磨耗による経年劣化(特に咬合力が強い、全顎的にコンポジットレジンで修復した場合)がある。
でも修理は可能なので安心。

3.よくも悪くも歯科医師の腕次第。

型を採り、修復物を別に作っておいてあとで入れる治療法では、修復物の製作は通常歯科技工士の担当。それに対して、コンポジットレジン修復は治療開始から終了まで、すべてが歯科医師の担当となる。
成形、色調整など仕上がりのうつくしさを含めて、歯科医師の知識・経験・腕次第。

 

※参考書籍 「nico 2008.4 クインテッセンス出版株式会社」

Q43 ホワイトニングに問診・診察、エックス線などの検査はなぜ必要なのですか?
A43

理由1 歯ぐきが腫れていると薬剤が効かない!

歯みがき指導や歯石除去、クリーニングを受けていただき、歯周病を治してから開始します。歯周病で歯ぐきが腫れていると、エナメル質のなかの着色物質に作用すべき薬剤が、エナメル質に届く前に、歯ぐきから出る血液や浸潤液に反応してしまい、歯に作用しません。

理由2 虫歯や大きなヒビは痛みのもと!

薬剤で痛みや歯髄炎を起こさないよう、仮詰めやコーティング剤といった前処置をするなど、対策してから開始します。

理由3 詰め物や被せ物は白くならない!

歯が白くなると詰め物や被せ物の色が目立ってしまうので、あらたに詰め直しや被せ直しが必要かを検討します。

※参考書籍 「nico 2018.11 クインテッセンス出版」

Q44 ハイブリッドセラミックって何?
A44

オールセラミックセラミック単体ですが、ハイブリッドセラミックはセラミックにファイバー(プラスチック)を混ぜた新しい材料です。

メリット

1.歯に近い硬さであるため、違和感が少なく、被せた歯だけでなく咬み合う歯を傷めない
2.保険の硬質レジンと比較すると、耐久性があり長期間使用することができる
3.費用を抑えることができる


 デメリット

1.オールセラミックと比較すると、透明感やツヤなど審美性がやや劣る
2.吸水性があるため、長期的に見ると変色してしまう
3.プラスチックが混在するため、摩耗したり細かい傷が入ったりしてしまう
4.汚れがつきやすい

以上のデメリットから、前歯には不向きとなります。

Q45 銀歯とセラミックの違いって何?
A45

詰めもの・被せものに使われる金属(銀歯)は、プラークが付着しやすく、金属アレルギーを起こす可能性があります。見た目の問題もありますし、化学的に作用して変色・変質します。異なる金属がある場合は「電池」として作用し体に微弱な電流が発生することがあります。

セラミックはプラークが付着しにくく、金属アレルギーを起こしません。審美的にも大変優れており、白い透明感で天然歯と自然な感じに調和します。変色もしません。

このように銀歯と比べるとセラミックは優位性が多くあります。唯一のデメリットは自費診療となりますので、窓口負担が高額になることです。

Q46 セラミックと銀歯、治療後にむし歯になりにくいのはどちらですか?
A46

もちろんセラミックです。
セラミックはプラークを寄せ付けません。銀歯のものに比べると、約10分の1ともいわれています。
自分自身のケアを怠らず、また歯科医院で定期的にメンテナンスを受ければ更にむし歯になりにくくなります。

Q47 オールセラミックの値段が高いのはなぜ?
A47

一般に金属材料に比べ製作に手間がかかる上、審美性を重視するほど微妙な色の調整に時間も必要です。
製作サイド(技工所)の腕の良さも大事で、有名なところほど材料代+製作料も必然的に高くなります。

※セラミックのブロック(塊)からコンピューター制御で削りだして作製する方法も開発されてきました。
ブロックが工業製品として高品質・均一状態で作製される為、手作業よりも不純物などが混入せず品質が一定しています。
世界的に有名なメーカーのものは高価格ですが、日本製で低価格・高品質のものも登場しています。
加藤歯科医院でもセレックを導入しています。

Q48 金属のインレーを使う治療とはどんなところが違うのですか?
A48

詰め物の材料が歯に直接しっかりと接着するので従来の治療のように、詰め物が外れないように穴を拡げる必要がありません。しかも、歯の表面をコーティングするので治療済みの歯をむし歯から守ることができます。
審美的な治療も可能です。精密な処置が必要な分、メリットの多い治療法です。
しかし、症例によっては自費治療になることもあります。メリットをお話しましょう。

1.歯を削る量が少ない

コンポジットレジンが歯にピタリと接着するので、穴の形を詰め物が取れないように拡げて整える必要がない。

2.表面をコーティング

むし歯になったところをコーティングできるので、治療後に二次う蝕になりにくく、しみることも少ない。

3.審美的な治療ができる

歯と同じ色で治すことができる。また、歯の形を変えるなどの審美治療も可能。

4.修理や再治療がラク

着色したり欠けたとき、修理や再治療が可能で、その際も削る量が少ないので、歯に与える負担が小さくてすむ。

5.インレーと違い1回で治療が終わる


※参考書籍 「nico 2010.7 クインテッセンス出版株式会社」

Q49 コンポジットレジンが歯に接着するって、接着材で引っつけるってことですか?なんだか、すぐ取れちゃいそうです。
A49

接着材で貼りつけているのではありません。レジン接着材自体が歯質のなかにしっかり浸透して固まり、層を作るのです。直接がっちりくっつき、かなり丈夫です。歯質のなかにできる0.5ミクロンの層がレジンと歯を接着させるだけでなく削った表面を硬くコーティングして酸から歯を守ってくれます!

※参考書籍 「nico 2010.7 クインテッセンス出版株式会社」

Q50 2,3日前にセレックを入れたんですが、咬み合わせが少し高いような気がします。どうしたらいいですか?
A50

セレックはお口の中に入れた状態でも調整することが可能です。 違和感を感じたらすぐに調整にお越しになられて下さい。 そのままにしておくと顎や歯に痛みがでることがあります。

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