一般歯科知識
Q31 | 抜歯の基準について教えてください。 |
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A31 |
以下のいずれかにあてはまる場合、抜歯対象となります。 1. 骨吸収 75%以上 2. ポケット 8mm以上 3. 動揺度 3度(大臼歯は2度) 4. 歯肉退縮 根2/3以上 5. 膿瘍が見られる 6. 根分岐部 3度 |
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Q32 | 口腔がんのリスク因子を教えて下さい。 |
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A32 |
以下を参考にして下さい。 ●リスクを高めるもの喫煙(A) ●リスクを下げるもの緑黄色野菜/果物の摂取(350g/日以上)(B)
※:移植片対宿主病で造血幹細胞移植後早期の免疫反応に関連する合併症
American Cancer Societyより引用改変・訳
※参考書籍 |
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Q33 | 歯科助手は資格が必要ですか? |
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A33 | 歯科助手には、歯科医や歯科衛生士のような「国家資格」は存在しません。つまり、歯科助手という仕事は始めようと思えば始められる仕事なのです。しかし、歯科助手の仕事場では受付や会計など以外に、医師・衛生士の側でサポートする仕事も含まれ、歯科用語が飛び交い専門知識が必要とされます。そういった場合は認定資格(民間)の取得が有利に働きます。 ご自身の歯に対し様々な悩みを持たれている方に対し、歯科医や歯科衛生士とともに解決してあげることができるとてもやりがいのある仕事です。 ※加藤歯科では歯科助手・受付を募集しています!詳しくはこちら 加藤 |
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Q34 | 歯科技工士が常駐しているメリットって何? |
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A34 |
1.補綴物製作時間が短い自院に技工士がいると、その場ですぐに対応できることがあります。外注だと、どうしても物流の関係上時間がかかってしまいます。 2.自費の治療費が安い一般的に外注すると発注先は利益を積むため、補綴物製作費用は比較的高くなることが多いです。 3.患者さんの細かい要望に対応できる「もう少し色を白くしてほしい」、「少しかみ合わせが高い」そんな要望にすぐ応えることができやすい環境にあります。 一方でデメリットは、常駐技工士は幅広いことを手がけなければならないため、専門分野に特化した外注技工士に技術が及ばないこともあります。 ・加藤歯科医院について現在、加藤歯科医院では4名(1名見習い)の技工士が常駐し、それぞれ各種セミナーに参加し、院内勉強会などで他スタッフとも情報交換、共有を積極的に行っております。また、対応可能範囲を広げるため、技工物の質を上げるために最新機器も積極的に取り入れています。日々患者さんの色々なニーズに応えられるように努めております。 |
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Q35 | 歯は歯槽骨のなかに植わっているけど、なにがこの2つをつないでいるのですか? |
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A35 |
「噛むとき」「食いしばるとき」、歯は大きな力を受けます。この力が直接歯槽骨や脳にガンガン響かないように、歯根と骨のあいだには、歯を包み込んで衝撃を和らげるハンモックのような役割をしている膜があります。この膜は歯根膜といって、とても丈夫な強い糸でできていて、糸の両端は歯と歯槽骨に入り込んでいて、2つをしっかりとつなげています。 じつは歯根膜には、歯や骨を作ったり壊したりする細胞、血管、神経も含まれています。たとえば膜の歯槽骨側には骨を作る細胞がいつでも待機しています。歯の側では歯のセメント質という部分を作る細胞が働いています。 また、歯根膜は三叉神経という太い神経につながっていて、歯根膜が「噛んだぞ」と伝えると、その情報は脳の「やる気」「考える力」「記憶」に関係する場所を刺激することが分かっています。「噛むこと」は「元気に生きること」につながっています。その鍵となるセンサーが歯根膜のなかに隠れているんですね。
※参考書籍 |
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Q36 | 熱いスープ、からいキムチ。こんなのが鼻に入ったら痛くて大変だけど、口のなかなら大丈夫。なぜなんですか? |
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A36 |
私たちは食事の時、熱い!冷たい!すっぱい!からい!などの強い刺激を受けます。それなのに「おいしいなあ!」って平気なのは、口の粘膜の表面が細胞の層で何重にも守られた特別仕様だから。同じものが鼻に入ったらヒリヒリしますが、口のなかなら平気なんです。
※参考書籍 |
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Q37 | 「おいしい」って感覚はどこで感じているんでしょうか?舌ですか? |
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A37 |
舌の粘膜には「味蕾」という味を感じる装置があります。味覚には「甘味」「塩味」「酸味」「苦味(辛味)」そして「うま味」という5つの基本味があり、「うま味」以外の4つの基本味は感じる場所が決まっています。辛いもの、苦いものなどは舌の奥のほうで感じます。噛んでしばらくして「辛い!苦い!」とびっくりするのはそのためです。 味蕾は、上あごやのどの奥、すなわち咽頭、喉頭蓋にまであります。たとえば、甘く軟らかいシュークリームは舌で上あごに押しつぶして食べますね。ぬるめのお味噌汁は口の前方に少しためて味わいます。冷たいジュースは一気に飲んでのどの奥で「冷たいおいしさ」を楽しみます。これは味によって感じる場所が異なっている証拠。私たちは知らず知らずおいしく感じる場所をおぼえ、食べ方を工夫しているのです。
そして、味蕾は同じ味がずっと伝えられ続けると、慣れてしまって味を感じなくなるんです。でも、味に慣れた味蕾からつぎの味蕾へ食べ物を移動させれば、また味を感じるようになります。つまり、モグモグ噛んだり、舌があちこちへ食べ物を動かすことによって、おいしさを長く感じ続けられるというわけです。 食べ物を「なんておいしいんだろう!」とじっくり味わうには、口からのどまでの広い範囲の味蕾からおいしさを感じることが必要なんです。
※参考書籍 |
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Q38 | のどの奥に見える「のどちんこ」。これってなにか意味があるの? |
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A38 |
「のどちんこ」は軟口蓋の筋肉の一部です。 寝そべってスナック菓子を食べるのは行儀が悪いですね。とはいえ、こんな姿勢でも食べられるのは軟口蓋のおかげなんです。軟口蓋は、ふだんはただダラーっとしていますが、「ゴクン!」の瞬間、「パン!」と張って、鼻への通路を塞いでくれます。だから食べ物が鼻に逆流せずに食べられるんですよ。 ※参考書籍 |
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Q39 | 声はどうして出るの? |
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A39 |
のどボトケの近くにある「声帯」は、開いたり閉じたりできるヒダ。私たちは肺から送り出す息で声帯をふるわせ、「声のもと」を作ります。のどボトケの近くに手をあてて「アー」と声を出してみると振動するのが分かります。これが「声帯のふるえ」です。 声帯は鼻と肺をつなぐ空気の通り道にあって、ふだんはV字型に開いて、ただ空気を通します。声を出す時だけ、両側のヒダが中央に寄ってきます。息がヒダの隙間を通ると、1秒間に100回以上の振動が生まれて「声のもと」ができるのです。 他の人と顔がちがうように、声帯やのど、口の中の形は一人ずつ違います。声が違うのは、楽器ごとに音色が違うのと同じ。ひとりずつ声帯やのどや口の形や大きさが違うからなんです。大人になると声が低くなるのも、体が成長して声帯(楽器)が大きくなるからなんです。
※参考書籍 |
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Q40 | 飲み込むとき、なぜのどボトケは動くの?理由があるの? |
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A40 |
食道の壁とのどボトケはつながっていて、のどボトケが上前方に動くと、食道の壁が引っ張られ、食道が大きく開きます。食べ物を飲み込むときに、タイミングよくのどボトケが動いて、食道を開けないと大変!食べ物がのどボトケ(喉頭、気道の入り口)のほうにまちがって入ってむせてしまいます。 飲み込むときにのどボトケがグッと動くのは、むせないためにタイミングよく食道を開けていたからだったのです。のどボトケって働きものですね。 友達とおしゃべりに夢中になってむせたことはありませんか?大きなセキが出るのは、気管に入りそうになったものを空気圧で吹っ飛ばしているからなんです。食べ物と空気は、行先は違っても途中まで同じレールを走っている電車のようです。喉頭のところで上手にポイント切り替えをすると、それぞれの目的地へと進むことができます。
空気の通り道と食べ物の通り道。
ポイントの切り替えがうまくいかず気管に入りそう。
※参考書籍 |
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