一般歯科知識
Q11 | 「総合病院」、「大学病院」、「かかりつけ歯科(歯科医院・デンタルクリニック)」の違いって何? |
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A11 | 歯に痛みがある時や口腔内に違和感がある場合、皆さんがまず受診すべき医療機関は「かかりつけ歯科」です。「かかりつけ歯科」がない方は、ご自宅や学校・職場等の近くにある通院しやすい歯科医院を受診し、そこを「かかりつけ歯科」とするのがベストでしょう。たいていの歯科疾患は「かかりつけ歯科」で治療することができます。 「かかりつけ歯科」で治療が困難な症例(一般の歯科では治療が難しい疾患、持病が多くて医科との連携が必要な場合、全身麻酔が必要な症例など)は、「総合病院」または「大学病院」の口腔外科を受診することになります。その場合は「かかりつけ歯科」で紹介状(診療情報提供書)を書いてもらい持参しましょう。受診までの経過や「かかりつけ歯科」での治療内容などがわかり、治療を速やかに開始することができます。 かかりつけ歯科について詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい。 |
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Q12 | プライマリ・ケアって何ですか? |
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A12 |
身近にあって受診しやすく(近接性)、 予防から治療やその後の健康管理を含み(包括性)、 必要があればその分野の専門家と連携し(協調性)、 継続してサービスが受けられる(継続性) こうしたものを備えた診療のことを言います。 ※参考書籍 |
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Q13 | 薬を服用していると副作用が出てきましたが、どういう救済措置があるのでしょうか。 |
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A13 |
薬の副作用と聞いても、なかなか実感がわかないもの。でも薬は正しく使っても、副作用によってまれに入院治療が必要になるほどの重篤な健康被害を引き起こすことがあるのです。その場合に、医療費や年金などの給付を行う「医薬品副作用被害救済制度」があります。お薬を使うすべての方に関係ある制度です。 Q1. 私にも関係ある制度なの? Q2. どんな救済がされるのですか? Q3. 請求はどうすればいいのですか? Q4. 救済の対象にならないこともありますか? |
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Q14 | よく左右の顔が違うといわれますが、どんな理由が考えられますか? |
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A14 | 歯列や顔面の非対称は、自然に発生する事象である。多くの場合、顔面の左右対応する部分を比較することで顔面の非対称性が検出される。非対称性の病因は以下のように挙げられる。
歯列の非対称やさまざまな機能的偏位に関しては、矯正的な治療が可能である。一方、重症の顔面構造上の非対称は、矯正歯科治療では容易に改善できない。こうした問題は、成長期における骨格的矯正および/またはその後の外科的な対応が必要となる。現状で存在する大きな偏位に対する患者の不満や要望は、非現実的な期待から関心の喪失まで幅広く、それぞれ対応する必要がある。また軽度の歯列、骨格、軟組織の偏位に関しては、治療の可否を慎重に検討する必要がある。 レビュー:口腔内および顔面の非対称性 ※参考書籍 |
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Q15 | 歯科医院に通うと菌血症になるの? |
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A15 |
近年、SRP(Scaling root plaining)やプロービングなどさまざまな歯周治療で、菌血症が発生することが報告されています。 血液中の細菌は高速度で全身を循環し、多くは肝臓に捕獲され処置されていきます。そして、そのほとんどが1時間以内にほぼ検出されなくなります。したがって、健常者にとってはこの一時的な菌血症はほとんど問題になりません。しかしながら、一部の疾患および状態においては、生存した菌が体内のさまざまな臓器に定着し、重篤な影響を及ぼすことがあります。 1. 感染性心内膜炎感染性心内膜炎(IE : infective endocarditis)とは、細菌により心内膜や心臓弁に生じた感染症のことです。人工弁置換術の既往がある患者さんや心臓弁に障害がある患者さんに細菌感染が起きると、心内膜や心臓弁に細菌が接着・増殖し、心内膜炎を引き起こすことがあります。下記に感染性心内膜炎になりやすい基礎疾患をまとめました。中でも、最高リスク群の患者さんにこの疾患が生じると、合併症を起こしやすく死亡率も高くなります。そして重要なことですが、この疾患は歯科治療後に発症するケースが多いということが知られています。 <感染性心内膜炎になりやすい基礎疾患および予防投与推奨度>1)最高リスク群(予防すべき患者)ClassⅠ 特に重篤なIEを引き起こす可能性が高い心疾患・人工心臓弁置換者 2)高リスク群(予防したほうがよい患者)ClassⅡa IEを引き起こす可能性が高い心疾患・ほとんどの先天性心疾患 3)リスク群(予防を行う妥当性を否定できない患者)ClassⅡb IEを引き起こす可能性が必ずしも高いことは証明されていない心疾患・長期にわたる中心静脈カテーテル留意患者 「感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン(2008年改訂版)」より 2.人工関節置換術後の感染近年、整形外科分野では関節の変形やリウマチ、骨頭壊死などに対し、人工関節置換術が多く行われています。この手術は細菌感染が絶対禁忌のためにクリーンルームにて無菌状態で行われます。感染は術中だけでなく、術後も避ける必要があります。しかしながらあくまでも異物であり、かつ複雑な構造をしている人工関節周囲では、まれに血行性の感染が起きてしまいます。治療はきわめて困難となり、最悪の場合は人工関節を除去する必要が出てきます。そしてその原因としては、尿路感染や歯科治療による菌血症が危険因子とされています。 3. 免疫力低下者現在、歯周病とさまざまな全身疾患との関連が示唆されています。そのため、菌血症が歯周病と全身疾患とを取り持つ因子である可能性も考えられます。免疫疾患患者や重度の糖尿病患者、および免疫力が低下した高齢者には抗菌薬の予防投与が必要と思われます。 ※参考書籍 |
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Q16 | 前歯と奥歯の形が違うのはなぜですか? |
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A16 |
歯にはそれぞれ役割があるためです。 |
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Q17 | 歯ぐきが下がって根が見えたり、歯が欠けたりするのは何故でしょうか? |
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A17 | 歯ぐきが下がる原因の1つは、歯周病ではれていた歯ぐきが健全な状態に戻った場合。 |
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Q18 | 歯ぐきが黒ずんでいます。歯周病でしょうか? |
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A18 |
歯ぐきの黒ずみは歯周病の他にメラニン色素の沈着や先天的なもの、薬剤の影響、歯ぐきの決行が悪い場合にもそうなる場合があります。 |
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Q19 | 神経を抜くと歯はどうなりますか? |
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A19 | 神経がなくなると、もしその歯がまたむし歯になった時に歯自体に痛みを感じる神経がないため発見が遅くなったり、血管が無くなるので水分が失われ歯が脆くなったり色も黒ずんだりします。強い炎症や感染症などを起こしている場合、神経はどうしても取らなければならなくなります。むし歯が進行する前に早目の治療を心がけましょう! |
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Q20 | 口の中を健康に保つにはどんなことに気をつければいいの? |
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A20 |
共通したリスクファクターへのアプローチとして、口腔健康促進の合理的な基盤を分析した研究報告があります。 口腔健康は、食事、口腔衛生、喫煙、アルコール、ストレス、外傷によって決定されます。これらの原因はいくつかの他の慢性疾患と共通するため、連動したアプローチを採用することは、特定の疾患一つに対してのアプローチより合理的です。共通したリスクファクターへのアプローチはさまざまな方法で実行でき、食品政策の実施と健康促進教育の開始は口腔健康の促進方法として効果的な一例です。 Sheiham A, Watt RG. (Community Dent Oral Epidemiol 2000; 28(6): 399-406.)※参考書籍 |
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