歯・お口の状態について
Q31 | 歯磨き後は口をよくゆすいだほうがいいですか? |
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A31 | 一度だけ、軽くゆすぐ程度にしましょう。 歯磨き後は口をあまりゆすがないほうが、歯磨剤に含まれるフッ化物が洗い流されず口腔内に留まるため、う蝕(むし歯)になりにくいということがわかっています。
※参考書籍 |
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Q32 | 糖の摂取はどのくらいの頻度なら大丈夫ですか? |
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A32 | 糖を含んだ飲食を1日5回までとし、フッ化物配合歯磨剤で2回歯を磨けば、カリエスコントロールに有効と考えられています。
※参考書籍 |
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Q33 | 子供にフッ化物配合歯磨剤を使っていいの? |
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A33 | 幼少期の子供に対しては、フッ化物配合歯磨剤の使用に注意が必要です。萌出したての歯はう蝕(むし歯)になりやすいので、フッ化物により効果的なカリエスコントロールを行いたい反面、体重あたりのフッ化物摂取量が多くなることから、歯のフッ素症のリスクも考慮しなければなりません。 推奨されるフッ化物配合歯磨剤の使用量1)~4)
1) 日本口腔衛生学会 フッ化物応用委員会. フッ化物配合歯磨剤に関する日本口腔衛生学会の考え方. http://www.kokuhoken.or.jp/jsdh/statement/file/statement_20180301.pdf 2) American Dental Association Council on Scientific Affairs. Fluoride toothpaste se for young children. J Am Dent Assoc. 2014; 145(2): 190-191. 3) American Academy of Pediatric Dentistry. 2019-2020 The Reference Manual of pediatric dentistry. 2019; 262-265. 4) Pendrys DG, Haugejorden O, Bårdsen A, Wang NJ, Gustavsen F. The risk of enamel fluorosis and caries among Norwegian children; implications for Norway and the United States. J Am Dent Assoc. 2010; 141(4): 401-414.
※参考書籍 |
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Q34 | ハチミツはう蝕(むし歯)にならないって本当ですか? |
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A34 | ハチミツは、花の蜜のスクロースという糖をハチの酵素でグルコースとフルクトースという別の糖に分解したものです。抗菌作用があっても、糖がとても多いので、砂糖と同様にむし歯の原因になります。 他にも水飴や果汁100%ジュースはむし歯にならないという思い違いをしている方がいます。 水飴は、デンプンを酸や酵素で分解し、糖の混合物(グルコース、マルトースなど)にしたものなので、むし歯の原因となります。 果汁100%ジュースは、砂糖を加えていなくても、果物には天然にグルコース、フルクトース、スクロースなどの糖が含まれています。そのため、果汁や濃縮還元果汁、果汁パウダーなどもむし歯の原因になります。
※参考書籍 |
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Q35 | ポテチはむし歯の原因になるの? |
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A35 | ポテトチップスやおせんべいなどの甘くないお菓子やおにぎりは、多糖類のデンプンが主成分で、砂糖は使われていません。しかし、何日もプラークが付着した状態だと、ポテトチップスのようなデンプン主体の甘くない食べ物でも、むし歯を引き起こすと考えられます。
※参考書籍 |
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Q36 | 母乳はむし歯の原因になるの? |
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A36 | 水やお茶と同じように、牛乳や母乳はむし歯リスクのない飲み物と言ってよいでしょう。
※参考書籍 |
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Q37 | むし歯の心配をせずに間食できるのは、どのようなものがありますか? |
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A37 | 生野菜、牛乳、チーズ、ナッツ類、コーヒー、紅茶、麦茶、水などがあります。 ただし、どれも砂糖を加えていないものに限ります。
※参考書籍 |
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Q38 | むし歯のリスクを高めるのは、糖の量ですか?それとも回数ですか? |
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A38 | 糖の摂取に関しては、量よりも回数増加のほうが、むし歯の重要なリスクと言えるでしょう。
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Q39 | むし歯のリスクを考えると、1日に何回、飲み食いしていいの? |
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A39 | むし歯のリスクを低く抑えるためには、糖を含む飲食を1日4回までとするのがよいでしょう。
※参考書籍 |
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Q40 | 甘いものを食べても、ブクブクうがいをすればむし歯は大丈夫ですよね? |
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A40 | うがいによる口腔内のpH変化を調べた研究があります。 Hoshino E, Sato M, Sasano T, Kota K. Plaque pH recovery by mouth-rinses with water. Shika Kiso Igakkai Zasshi(JOB). 1989; 31(2): 218-223. 口腔内のpHが低い状態が続くと、むし歯になりやすくなります。 口腔内のバイオフィルムを成熟させ、3%スクロース溶液で洗口してpHを下げてから、水で10秒間の洗口を10~60秒ごとに繰り返しました。その結果、pHが中性に戻るまでに、平均で15回も洗口しなければなりませんでした。 甘いものを口にするたびに10秒間のブクブクうがいを15回も行うのはあまり現実的ではないので、他の方法で口腔内のpHをコントロールする必要があります。 むし歯の研究では、無味のパラフィンガム(お口の型を採るときに使うパラフィンワックスのようなもの)を噛んで、唾液を出すことでバイオフィルム中のpHを中世に戻しています。代用甘味料を使ったガムも、同様の効果があります。 特に、就寝時は唾液分泌量が低下するので、就寝前に飲食をした時にはうがいではなく必ず歯を磨きましょう。
※参考書籍 |
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