歯・お口の状態について
Q381 | どんな人が、口腔顔面痛になりやすいのでしょうか? |
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A381 | あんどう歯科口腔外科 安藤彰啓院長 コメント
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Q382 | 歯の吸収にはどのような特徴がみられますか? |
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A382 | 次のような特徴があります。
※参考書籍 |
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Q383 | 歯内・歯周疾患が全身に及ぼすリスクについて教えて下さい。 |
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A383 |
歯内疾患は、歯周疾患と比較して、その病巣の多くが閉鎖性であり、骨髄内に存在することから考えると、菌血症になる可能性は重度の歯周疾患に匹敵すると考えられます。両者では、病巣の大きさ、活動性および感染細菌種が違うため、全身に及ぼす影響が異なることも考えられますが、歯内疾患であっても宿主の抵抗性が低下している状態では、敗血症を引き起こす可能性も考えられています。 ※参考書籍 |
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Q384 | 母が耳が痛いと少し前から言っています。普段は痛くないみたいですが、何かを食べるときに激痛が走るみたいです。耳鼻科に行ったら耳は悪くないから口腔外科にいくように言われたそうです。口腔外科に行ったら、歯医者に行って入れ歯を削ってもらうように言われたそうです。入れ歯を削ってもらったみたいですがよくなっていません。何か他に原因があるか心配です。 |
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A384 |
顎関節症は若い方に多いとされていますが、中高年の噛み合わせ、そして入れ歯に起因する顎関節症が最近増えています。さらに詳しい問診をすると、「肩がこる」、「腰が痛い」、「手足がしびれる」、「耳鳴りがする」、「偏頭痛がひどい」というような症状があります。中高年からの顎関節症の原因は、歯にかぶせてある銀歯や詰め物、入れ歯による噛み合わせのバランスがあっていないことが原因です。 入れ歯の噛み合わせは低すぎても高すぎても顎関節に影響があります。まずは、入れ歯を入れた状態で、噛み合わせの診断をし、原因を見つけることが必要です。そして、正しい噛み合わせの平面の入れ歯を作ることをおすすめします。
※参考書籍 |
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Q385 | 表情筋を鍛えると小顔になるというのは本当ですか? |
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A385 |
近年、審美やアンチエイジングの観点から表情筋のトレーニング(頭の体操)やマッサージが注目されていますが、残念ながらその根拠を証明するものはみつかりません。筋肉研究の専門家もその実証にトライしたということですが、表情筋はあまりに小さく薄いため、その測定が難しかったようです。 ※参考書籍 |
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Q386 | 口腔顔面痛に関して、日常生活で気を付けるべきことはありますか? |
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A386 | あんどう歯科口腔外科 安藤彰啓院長 コメント
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Q387 | 上顎洞口腔瘻の原因は何ですか? |
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A387 | 大部分の上顎洞口腔瘻は抜歯によって生じます。上顎大臼歯の抜歯では10%に上顎洞との交通が生じますが、遷延化して瘻孔を形成するのはわずか0.5%です。その他の原因としては、口腔内や上顎洞に発生する腫瘍などがあります。 ※参考書籍 |
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Q388 | 顎のストレッチングをするとよけいに顎が痛むのですが・・・ |
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A388 |
ストレッチング(Stretching)は字の如く伸ばすことですが、伸ばすのは筋肉だけではありません。関節も引き伸ばして緩めてやり、可動域を拡大することが大切です。一般にストレッチングの効用としては次の3つがあげられています。 1. 筋肉のリラクゼーション2. 関節可動域の改善3. 血液循環の改善
顎のストレッチングで知っておいてほしいことは、「大きな開口」イコール「顎のストレッチング」ではないことです。ストレッチングは筋肉を引き伸ばし、関節を緩めるためにおこなうものですが、無理にする大きな開口は、逆に関節を圧迫するような作用が生まれ、症状が悪化する可能性さえ出てきます。
※参考書籍 |
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Q389 | 顎・顎関節のストレッチングはどのようにやったらよいのですか? |
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Q390 | ドライマウスへの対処方法を教えてください。 |
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A390 |
1.薬を変える薬は必要があって服用しているのですから、原則的にはドライマウスがあっても、飲むのを止めるというわけにはいきません。3~5種類程度のどうしても内服せざるをえない循環器系の薬剤や脳血管障害に関する薬剤に関しては、変更や減量が不可能な場合が多いと思います。その場合は、唾液腺を刺激するなどの対症療法がメインとなります。 しかし、高齢者の場合、過剰な服用をしている場合もよく見られます。薬を飲むことで、かえって健康を損ねてしまっては困ります。大切なことは、不必要な薬を飲んでいないかのチェックをしてみることです。複数の病院への通院、多数の薬を投与されている場合には、特に確認が必要となります。必要な薬の場合は、どのくらいドライマウスの状態が辛いか、改善の希望の度合により、主治医と相談するか、対症療法だけにするのかを決めていきます。
2.保湿剤を使う原因によらず、ドライマウスに対しては保湿剤の使用をおすすめします。保湿剤を配合した洗口液、ジェル、スプレー、人工唾液など、さまざまな会社から保湿作用をもった製品がありますが、保湿作用のあるものであれば、どれでも構いません。 これらの商品、特に保湿ジェルを使うときは、まず、うがいをするか、水やお茶でお口を潤してください。いきなりジェルを舌の上に乗せて口の中で転がすようにして、それを飲み込んでしまうという方も多いようですが、効果的な使い方ではありません。お口を潤したら、しっかりとマッサージしてください。ジェルをつけるだけでは効果は限られます。マッサージによって唾液腺を刺激して、天然の保湿剤である唾液で口腔粘膜のコートをすることが大切です。
3.唾液腺・口腔粘膜マッサージ唾液腺マッサージについては色々方法が紹介されており、頬や顎、首のあたりを刺激するものがほとんどです。しかし、解剖学的な知識をもたずに顎下腺周辺の頸部をむやみに押さえるのは、脳梗塞などを誘発する恐れがあります。(頸動脈プラークの蓄積度から脳梗塞発症を予知できることが示唆されています)特に脳血管障害後の要介護者の顎下腺マッサージには注意が必要です。 そこで、比較的安心で、軽い刺激でも反応する唾液腺・口腔粘膜マッサージをおすすめします。 ●マッサージ11.うがいなどをして、十分に口の中をしめらせます。 2.保湿ジェルを人差し指あるいは中指の先に少し取ります。(1~2cm程度) 3.舌の表面、舌背をゆっくりとマッサージします。 4.舌の奥、付け根のところにも小唾液腺があるので、刺激するつもりでマッサージします。 嘔吐反射の強い方は、無理をしない程度の強さでよいのです。1回に5~10秒ぐらいかけて、2~3回繰り返してください。乾燥で舌の表面が固くなっている場合は、10回ほど繰り返してもよいでしょう。 5.口蓋部(上顎の内側)もゆっくりとマッサージします。 口蓋部には、口蓋腺という小唾液腺があります。また、口蓋部だけでなく、口蓋も1回に5~10秒ぐらいかけて、2~3回繰り返してください。 6.舌の下の部分をていねいにマッサージします。 舌の下には舌下腺があり、舌下小丘と舌下ヒダという唾液腺の開口部があります。 ●マッサージ2耳下腺を押さえながら、頬粘膜をゆっくりとマッサージします。 頬粘膜は、耳下腺乳頭部という唾液腺開口部や、頬線などの小唾液腺があります。左手で頬部から耳下腺を押すようにして、右手で頬粘膜をマッサージします。反対側も同じようにマッサージします。耳下腺からは漿液性のサラサラとした唾液が出るので、ていねいに刺激をしてください。1回に10~20秒ぐらいかけて、5~6回繰り返してください。ドライマウスの症状が強い方は、回数を増やして行ってもかまいません。
●マッサージ31.上口唇を内側からゆっくりとマッサージします。 2.下口唇を内側からゆっくりとマッサージします。 上下口唇には口輪筋という筋肉があります。口輪筋と粘膜の間に口唇腺があるので、小唾液腺を1つずつ刺激するつもりで、唇と歯の間(口腔前庭)に指を入れて、上下それぞれを30秒間ほどかけて、ゆっくりとマッサージします。かわいて唇がひっつくような方には効果的です。 ※参考書籍 |
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