口内炎

Q1 口内炎がなかなか治りません。どうすればよいでしょうか?
A1

加藤歯科医院では、通常、外用薬の塗り薬としてステロイド系の軟膏や含嗽剤の処方、レーザー治療を行います。

その他、栄養指導・アドバイスも行っています。

栄養指導・アドバイス

①ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンCの多い食材を摂取しましょう。

  • ビタミンAの多い食材:豚レバー、鶏レバー、アンコウの肝、かぼちゃ、人参など
  • ビタミンB2の多い食材:豚レバー、鶏レバー、うなぎ、納豆、アーモンドなど
  • ビタミンB6の多い食材:・カツオ、マグロ、サケ、鶏肉、玄米、バナナなど
  • ビタミンCの多い食材:ブロッコリー、柑橘類、緑茶など

 

②ビタミンB群、ビタミンCは水溶性ビタミンなので、こまめに摂取しましょう。

③口腔内を清潔に保ち、刺激の多い食べものを控えましょう。
※チョコレート、アルコール飲料、塩辛い食べものなど

④喫煙を控えましょう。

⑤女性の場合、鉄分の多い食材も摂取しましょう。

  • 鉄分の多い食材:豚レバー、鶏レバー、赤身肉、イワシ、マグロなど
  • 柑橘類などに含まれるクエン酸は鉄の吸収をよくする効果があるので、組み合わせて食べましょう。

 

2週間以上治らないものや、だんだん大きくなっていくようであれば、別の原因や病気の可能性もありますので、口腔外科を受診しましょう。

※参考書籍
 「歯科でできる実践栄養指導」
 監修 山本義徳、著 山本典子 デンタルダイヤモンド社

Q2 口内炎ってどんなときにできるの?
A2

お口のなかにできる厄介もの、口内炎
じつはこの言葉にははっきりとした定義がなく、お口に炎症があればそれを口内炎と呼ぶ、という程度の大雑把な意味で使われています。
粘膜を噛んだり、化学薬品などの刺激によるもの、風邪などで全身の免疫力が弱くなった時や、体調不良、栄養素の欠乏、精神的ストレスが原因でできることがあり、できやすい体質の方もいらっしゃいます。
口内炎のなかでもっとも身近なのが、白くポツッとでき、食事のときに痛くてしかたない「アフタ」。何日か痛みに悩まされますが、いつのまにか消えるので、口内炎というと「放っておけば治るから大丈夫」とつい思いがちです。ところが、口内炎と俗称されるものには、アフタのほかに、細菌やウイルス感染によるもの、カビによるもの、キズによるもの、全身疾患の症状がお口のなかに出ているもの、さらには口腔がんが疑われる病変までが含まれ、放っておいてはまずい病気も多々あります。
何週間たってもよくならずに気になっている「口内炎」は、放っておかず、歯科や口腔外科に受診するようにしましょう!

加藤歯科では患部にレーザーを当て、ビタミンC、うがい薬、塗り薬の処方を致します。
また、歯磨きや洗口を行い、口の中をきれいにすること、普段の食事をバランスよく食べることが予防にもなります。

倉岡

※参考書籍 「nico 2013.9 クインテッセンス出版株式会社」

Q3 入院中のおじいちゃんの入れ歯の下に白いものができてしまいました。怖い病気じゃないかと心配です。
A3

口腔カンジダ症かもしれませんね。体力が落ちたときに病変が起こります。検査を受けて原因を解明しお薬と口腔ケアで治しましょう。

※参考書籍 「nico 2013.9 クインテッセンス出版株式会社」

Q4 つらいアフタをできるだけ防ぎたいです。どんなことに気をつけたらよいですか?
A4

いちばん大事なのは体力の維持、そして、お口の清潔を保つことです。
元気なからだでアフタの発症を減らし、ていねいな口腔ケアで炎症を減らしましょう。刺激の強い飲食物も避けましょう。

※参考書籍 「nico 2013.9 クインテッセンス出版株式会社」

Q5 私は、口内炎ができやすいのですが、こういうふつうの病気と、口腔がんを見分けるコツってありますか?
A5

口腔がんの特徴は以下のものがあります。

  • 1.赤や白のでき物ができている。
  • 2.潰瘍やびらんがあるが不思議と痛くない。
  • 3.盛り上がったり、硬いしこりがある。
  • 4.1~2週間経つのにちっとも治らない。

※参考書籍 「nico 2012.4 クインテッセンス出版株式会社」

Q6 口内炎ができて、痛みがあるときは?
A6

口内炎の時にできる白いできものは粘膜の潰瘍です。口の中の粘膜は、新陳代謝で新しく入れ替わるので、口内炎も普通は1~2週間我慢していれば自然に治ります。しかし、再発もしやすく、同時期に何個もできてしまうこともあります。直接の原因は不明ですが、誘因としては、栄養の偏り、特にビタミンB2、B6、B12、ビタミンCの不足、睡眠不足、過労などがあげられます。
口の中に貼るお薬ですとすぐにとれてしまったりと違和感を感じる方も少なくないですので、加藤歯科では、ビタミン剤とうがい薬をお渡しし、より早く効果的に治すように努めています。

Q7 小児の一次性ヘルペス性口内炎には、補液と栄養摂取だけがよいのでしょうか?
A7

抗ウイルス薬の使用により発症期間を短縮し、症状を緩和させることが望ましいでしょう。

研究より、小児の一次性ヘルペス性歯肉口内炎患者に対して、抗ウイルス薬を使用することで、有症日数を短くし、症状の程度を緩和できる可能性があることがわかっています。

一次性ヘルペス性歯肉口内炎に対するアシクロビルの効果についてのコクランレビュー
Nasser M, Fedorowica Z, Khoshnevisan MH, Shahiri Tabarestani M. Acyclovir for treating primary herpetic gingivostomatitis. Cochrane Database Syst Rev 2008 Oct8; (4): CD006700. 

※参考書籍
 「抜歯・小手術・顎関節症・粘膜疾患の迷信と真実」
 湯浅秀道、安藤彰啓 編著  クインテッセンス出版株式会社

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