ご家庭でのケアについて
Q61 | 学校には腎疾患やその他慢性疾患を抱える子もいますが、フッ化物洗口を実施してもよいのでしょうか? |
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A61 |
1分間洗口して吐き出すことができる人であれば、フッ化物洗口の実施は問題ありません。 フッ化物は自然界に広く存在する物質であり、日常生活の中で飲食物とともに摂取し続けています。 腎疾患の子やその他慢性疾患の子、身体の弱い子ども、身障者がフッ化物の悪い影響を受けやすいということはありません。 ※引用元 NPO法人 Well-Being |
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Q62 | 歯の周りの細菌を効率よく減らすための歯みがきのコツってなにかありますか? |
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A62 | むし歯予防と歯周病予防では、歯ブラシのタイプ同様、歯ブラシの動かし方も変えたほうが歯や歯ぐきを傷めることなく効率的に細菌を除去できます。また、子どものころに教わった歯みがき法を大人になってもずっと続けていると細菌が十分に除去できません。大人になったら大人向けの歯みがき法に変えていきましょう。 子どもの歯みがき1.むし歯予防がメイン!
2.ターゲットは歯面です!3.子どもにおすすめのみがき方 フォーンズ法小さなお子さんの自分みがきや、かんたんに済ませたいときの仕上げみがきに。大雑把ながら、歯みがき剤のフッ素を歯に広げる効果はバッチリ。 4.CHECK
大人の歯みがき1.むし歯予防と歯周病予防を!
2.ターゲットは歯面と歯周ポケットの両方!3.大人におすすめのみがき方 バズ法プラークのたまる歯と歯ぐきのミゾ(歯周ポケット)や歯のあいだに歯ブラシの先をやさしく差し込み、細かく動かします。 4.CHECK
※参考書籍 「nico 2018.8 クインテッセンス出版」 |
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Q63 | 舌回し体操でどんな効果が得られるのですか? |
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A63 | 舌は食べる、話す、呼吸する、笑う、体のバランスを取るなど、毎日を楽しく過ごすのに大きく関わっていて、まさに健康の要です。けれど、あまり鍛えたり、しっかりと使ったりする機会がなくなっていると、その機能を十分に発揮できていません。そこで、おすすめしたいのが舌回し体操です。舌を回すと次のような効果が得られます。 1. 咀嚼力の向上口の中、頬、唇、のど、首、あご、頭についている筋肉70種類のリハビリを、舌を回すことで同時に行えます。これにより咀嚼(噛む)能力が向上します。 2. 二重あごの改善加齢や普段の暮らしのクセによる筋肉の衰えで垂れた舌骨(舌のつけ根あたりにある骨)が引き上げられ、それにともなって二重あごが改善します。そのため首まわりのリンパ液の流れがよくなり、顔のむくみも改善します。 3. 顔のシワやシミの予防に期待顔のリンパ液の流れもよくなり、顔のシワやシミの予防効果が期待できます。 4. ほうれい線が目立たなくなるたるんでいた顔の筋肉が引き締まり、ほうれい線が目立たなくなります。 5. きれいな笑顔になる表情筋をバランスよく使えるようになり、口角が上がったきれいな笑顔になります。 6. だ液の分泌促進唾液腺が刺激され、唾液の分泌が促進。これによって加齢による口の中の乾燥を予防し、若返りホルモンによるアンチエイジング効果も期待できます。 7. いびきや無呼吸症候群の改善いびきや睡眠時無呼吸症候群(睡眠中に呼吸停止や低呼吸になる病気)は、睡眠中に舌根が後方へ落ち、咽頭の後ろの壁と接触。気道が狭まることが一つの大きな誘因となって起こります。舌回し体操を行うと、舌を前上方へ引き上げる舌骨上筋群や外舌筋を鍛えることができ、いびきや睡眠時無呼吸症候群の症状を軽減できます。 8. 円滑に話せるように噛み合わせが悪いなどの理由でこれらの筋肉が凝って、バランスが悪くなっていると、舌をたくみにコントロールできなくなってしまいます。 9. 誤嚥しにくくなりむせにくくなるあまりよく噛まずにいると、この胸骨甲状筋と甲状舌骨筋が弱ってしまい、甲状軟骨をタイミングよく上下へ移動させることができず、食事中に時々誤嚥を起こします。これも舌回し体操が改善してくれます。 10. よく眠れる舌回しは自律神経のバランスを整える上で、大変有効です。就寝前に行うとリラックスするときに働く副交感神経が優位になり、よく眠れるようになります。 11. 噛み合わせのズレを予防毎日行えば噛む筋肉の歪みを改善し、噛み合わせのズレを予防する効果があります。 12. 顔の歪みを予防顔の筋肉をバランスよく使えるようになるため、顔の歪みを予防する効果があります。 13. 首や肩の凝りを予防姿勢がよくなり、首や肩の凝りを予防し、ひいては頸椎の歪みや病気を予防する効果があります。 14. 頭痛を予防後頭部の筋肉や筋膜の緊張で起こる緊張型頭痛、椎骨動脈の圧迫、後頭神経の圧迫などに由来する頭痛を改善します。 15. 脳の活性化舌を大きく動かすことで脳が活性化。認知症や記憶力低下の予防が期待されます。 舌を回すことを習慣にしていくことで、さまざまな効果が得られます。 内舌筋舌の内部にある筋肉。収縮、弛緩して舌の形を変えます。 外舌筋舌を舌骨や頭、上あご、下あごとつないで舌の位置を変えます。 参考書籍「舌を回して若返る」のコラムにアクセスする方が多いようですが、データはすべて科学的な裏づけがあり、国際学会でも発表された内容です。(著者である小出先生に直接話を伺いました) ※参考書籍 |
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Q64 | むし歯は減ってきており、全体的にむし歯が少なく、数名のむし歯の多い子がいるといった状況で、なぜフッ化物洗口を学校でしなければならないの? |
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A64 |
学校病の中で、小学校では未だに「むし歯(う蝕)」がワーストワンとなっています。 個人によってむし歯リスクの高低はありますが、むし歯リスク0の子はいません。 高いむし歯予防効果を発揮するフッ化物洗口を学校等の集団で行うことによって全員がその恩恵を受け、その効果は生涯にわたって持続します。さらに、生活の質(QOL)を高く保つことにも貢献します。 ※引用元 NPO法人 Well-Being |
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Q65 | 小学校などで集団でフッ化物洗口をすると、廃液で環境汚染になるのではないでしょうか? |
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A65 |
フッ化物洗口の廃液のフッ化物量は水質汚濁法の基準よりはるかに低く、環境汚染の心配はありません。 ※引用元 NPO法人 Well-Being |
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Q66 | WHOは「6歳未満児のフッ化物洗口は禁忌である」と言っていますが・・・? |
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A66 |
WHOは日本における6歳未満児のフッ化物洗口実施を推奨しています。上記表現は、水道水フロリデーション(水道水をむし歯予防にちょうどよいフッ化物濃度に調整する方法)やフッ化物濃度調整食塩などのフッ化物全身応用が行われる地域に対する注意であり、フッ化物全身応用が未実施状態にある日本には当てはまりません。 WHO World Health Organization: FLUORIDES AND ORAL HEALTH. World Health Organization, Geneva, 1994.高江洲義矩訳監修:フッ化物と口腔保険. 一世出版, 東京, 1995.※引用元 NPO法人 Well-Being |
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Q67 | 私は一生自分の歯で食べて暮らしたいです。どうすれば歯を長もちさせることができますか? |
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A67 | 毎日のていねいな歯みがきにプラスして、歯科医院に3~4カ月おきに通い歯と歯周ポケットのなかのクリーニングを受けましょう。むし歯菌も歯周病菌もクリーニング後しばらくは元気がなくなりおとなしいですがふたたび活発に動き出します。そのギリギリのリミットが3~4カ月後だからです。 ※参考書籍 「nico 2018.8 クインテッセンス出版」 |
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Q68 | フッ化物洗口実施後は30分間飲食できないと聞いたのですが・・・? |
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A68 |
フッ化物洗口後は、フッ化物が歯のエナメル質と作用する時間が必要です。30分間は、うがい、飲食をしないようにしましょう。 ※引用元 NPO法人 Well-Being |
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Q69 | フッ化物はまったく害はないのでしょうか?フッ素洗口は、絶対に安全だと言い切れるのでしょうか? |
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A69 |
世の中に「絶対安全」、あるいは「まったく害がない」といえるものが存在するでしょうか。 栄養や薬は、定められた量や濃度、手順、その他の注意事項を守って行われる限りにおいて安全で有効となります。 ※引用元 NPO法人 Well-Being |
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Q70 | 歯のフッ素症って何? |
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A70 |
歯のフッ素症とは、1.過量のフッ化物を、2.歯の形成期に、3.長期にわたって摂取し続ける、の3つの条件が重なったときに発症する歯の形成不全症です。症状は、エナメル質表面に白斑や縞状の白濁部が散在するような普段の生活に問題とならないもの(very mild, mild)から、エナメル質の一部が形成されない状態(moderate, severe)まで、幅広くあります。また、飲料水中の他の元素によって二次的に着色を伴うこともあります。 日本では、水道水フロリデーション(水道水をむし歯予防にちょうどよいフッ化物濃度に調整する方法)などのフッ化物全身応用は行われておらず、フッ素洗口によってフッ素症が引き起こされることはありません。 ※引用元 NPO法人 Well-Being |
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