エクササイズ
Q1 | ブクブクうがいの効果って何? |
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A1 |
現在、ほぼすべての日本人が毎日歯をみがき、1日2回以上みがく人は7割にものぼります。 1.歯周病を防ぎます歯周病対策として、歯間ブラシやデンタルフロスの使用をすすめていますが、歯みがきとデンタルフロスに加え、薬用洗口液を用いてブクブクうがいを行えば、歯垢をより確実に落とすことができます。定期的に歯科医院で歯石をとってもらえば、歯周病対策はさらに万全といえます。 2.高齢者の肺炎を防ぎます高齢期に注意したいのは、口の中で繁殖した細菌が唾液とともに肺に入りこむことで起こる肺炎(誤嚥性肺炎)です。誤嚥性肺炎のリスクを確実に減らすには、歯みがきの後にしっかりブクブクうがいを行い、口の中の細菌を減らし、清潔に保ちましょう。 3.口腔機能を保ちます何歳になっても食事をおいしく楽しむためには、自分の歯をできるだけ残すとともに、咀嚼(噛む)と嚥下(飲み込む)を行う口の働きが維持されなくてはなりません。 |
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Q2 | ブクブクうがいのやり方を教えてください。 |
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A2 | 30歳代以降は、歯垢の残りやすい歯のすき間が増えてきます。歯みがきやデンタルフロス、歯間ブラシできれいにした後、薬用洗口液を口に含み、ブクブクエクササイズを行いましょう。 |
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Q3 | 舌回し体操でどんな効果が得られるのですか? |
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A3 | 舌は食べる、話す、呼吸する、笑う、体のバランスを取るなど、毎日を楽しく過ごすのに大きく関わっていて、まさに健康の要です。けれど、あまり鍛えたり、しっかりと使ったりする機会がなくなっていると、その機能を十分に発揮できていません。そこで、おすすめしたいのが舌回し体操です。舌を回すと次のような効果が得られます。 1. 咀嚼力の向上口の中、頬、唇、のど、首、あご、頭についている筋肉70種類のリハビリを、舌を回すことで同時に行えます。これにより咀嚼(噛む)能力が向上します。 2. 二重あごの改善加齢や普段の暮らしのクセによる筋肉の衰えで垂れた舌骨(舌のつけ根あたりにある骨)が引き上げられ、それにともなって二重あごが改善します。そのため首まわりのリンパ液の流れがよくなり、顔のむくみも改善します。 3. 顔のシワやシミの予防に期待顔のリンパ液の流れもよくなり、顔のシワやシミの予防効果が期待できます。 4. ほうれい線が目立たなくなるたるんでいた顔の筋肉が引き締まり、ほうれい線が目立たなくなります。 5. きれいな笑顔になる表情筋をバランスよく使えるようになり、口角が上がったきれいな笑顔になります。 6. だ液の分泌促進唾液腺が刺激され、唾液の分泌が促進。これによって加齢による口の中の乾燥を予防し、若返りホルモンによるアンチエイジング効果も期待できます。 7. いびきや無呼吸症候群の改善いびきや睡眠時無呼吸症候群(睡眠中に呼吸停止や低呼吸になる病気)は、睡眠中に舌根が後方へ落ち、咽頭の後ろの壁と接触。気道が狭まることが一つの大きな誘因となって起こります。舌回し体操を行うと、舌を前上方へ引き上げる舌骨上筋群や外舌筋を鍛えることができ、いびきや睡眠時無呼吸症候群の症状を軽減できます。 8. 円滑に話せるように噛み合わせが悪いなどの理由でこれらの筋肉が凝って、バランスが悪くなっていると、舌をたくみにコントロールできなくなってしまいます。 9. 誤嚥しにくくなりむせにくくなるあまりよく噛まずにいると、この胸骨甲状筋と甲状舌骨筋が弱ってしまい、甲状軟骨をタイミングよく上下へ移動させることができず、食事中に時々誤嚥を起こします。これも舌回し体操が改善してくれます。 10. よく眠れる舌回しは自律神経のバランスを整える上で、大変有効です。就寝前に行うとリラックスするときに働く副交感神経が優位になり、よく眠れるようになります。 11. 噛み合わせのズレを予防毎日行えば噛む筋肉の歪みを改善し、噛み合わせのズレを予防する効果があります。 12. 顔の歪みを予防顔の筋肉をバランスよく使えるようになるため、顔の歪みを予防する効果があります。 13. 首や肩の凝りを予防姿勢がよくなり、首や肩の凝りを予防し、ひいては頸椎の歪みや病気を予防する効果があります。 14. 頭痛を予防後頭部の筋肉や筋膜の緊張で起こる緊張型頭痛、椎骨動脈の圧迫、後頭神経の圧迫などに由来する頭痛を改善します。 15. 脳の活性化舌を大きく動かすことで脳が活性化。認知症や記憶力低下の予防が期待されます。 舌を回すことを習慣にしていくことで、さまざまな効果が得られます。 内舌筋舌の内部にある筋肉。収縮、弛緩して舌の形を変えます。 外舌筋舌を舌骨や頭、上あご、下あごとつないで舌の位置を変えます。 参考書籍「舌を回して若返る」のコラムにアクセスする方が多いようですが、データはすべて科学的な裏づけがあり、国際学会でも発表された内容です。(著者である小出先生に直接話を伺いました) ※参考書籍 |
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