ケア用品

Q31 電動歯ブラシだけで歯周病予防は万全ですか?
A31

電動歯ブラシも手動歯ブラシも同じブラッシングの道具です。正しく使うことが大切で、どちらが効果があるとはいえません。また個人差はありますが、確かに歯ブラシだけでは磨ききれない場所は出てきます。例えば歯と歯の間などがそうでしょう。このような場所には歯間ブラシやデンタルフロスといった補助的な道具が必要になります。ただし高齢や病気などの理由で、手が動かしづらい場合には電動歯ブラシは、効果的な道具となるでしょう。また、唾液分泌を促進する電動歯ブラシもありますので、詳しくは歯科衛生士までお気軽にお尋ねください。

※参考サイト 「日本臨床歯周病学会」

Q32 歯の周りの細菌を効率よく減らすための歯みがきのコツってなにかありますか?
A32

むし歯予防と歯周病予防では、歯ブラシのタイプ同様、歯ブラシの動かし方も変えたほうが歯や歯ぐきを傷めることなく効率的に細菌を除去できます。また、子どものころに教わった歯みがき法を大人になってもずっと続けていると細菌が十分に除去できません。大人になったら大人向けの歯みがき法に変えていきましょう。

子どもの歯みがき

1.むし歯予防がメイン!
  • エナメル質がやわらかくむし歯になりやすい。
  • 歯周病罹患率はとても低い。
2.ターゲットは歯面です!
3.子どもにおすすめのみがき方 フォーンズ法

デッキブラシタイプ

小さなお子さんの自分みがきや、かんたんに済ませたいときの仕上げみがきに。大雑把ながら、歯みがき剤のフッ素を歯に広げる効果はバッチリ。

4.CHECK
  • デッキブラシタイプの歯ブラシ(子ども用はこのタイプが多い)で歯ぐきをみがくと、お子さんが痛がって歯みがき嫌いに。仕上げみがきはあくまでも歯をこすりましょう。
  • フッ素配合歯みがき剤を使いましょう。

 

大人の歯みがき

1.むし歯予防と歯周病予防を!
  • 歯周病罹患率が8割越えに。
  • 唾液に長年きたえられたエナメル質は硬く丈夫になる。
  • ところが歯周病の影響で歯ぐきがやせると、根もとの象牙質がむき出しになり、むしろむし歯になりやすくなる。
  • 持病の薬の副作用で、唾液による歯の修復作用が十分働かない人が増える。
2.ターゲットは歯面と歯周ポケットの両方!
3.大人におすすめのみがき方 バズ法

毛先が細く長いテーバード毛タイプ

プラークのたまる歯と歯ぐきのミゾ(歯周ポケット)や歯のあいだに歯ブラシの先をやさしく差し込み、細かく動かします。

4.CHECK
  • みがく力が強すぎると、歯が摩耗したり、歯ぐきが傷んでやせるといったトラブルの原因に。グーで握らず、鉛筆のように歯ブラシを持ってみがくと、ゴシゴシみがきになりにくいです。ぜひお試しを。
  • むし歯予防にはフッ素配合の歯みがき剤を。近年、1450ppmの高濃度フッ素配合製品の販売が日本国内でもはじまりました。大人のむし歯予防におすすめです。

 

 

※参考書籍 「nico 2018.8 クインテッセンス出版」

Q33 私は一生自分の歯で食べて暮らしたいです。どうすれば歯を長もちさせることができますか?
A33

毎日のていねいな歯みがきにプラスして、歯科医院に3~4カ月おきに通い歯と歯周ポケットのなかのクリーニングを受けましょう。むし歯菌も歯周病菌もクリーニング後しばらくは元気がなくなりおとなしいですがふたたび活発に動き出します。そのギリギリのリミットが3~4カ月後だからです。

※参考書籍 「nico 2018.8 クインテッセンス出版」

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