アレルギー

Q31 ヒアルロン酸注入療法を受けたいのですが、アレルギーを起こしませんか?
A31

ヒアルロン酸はもともと体内にある成分ですので、アレルギーを起こす可能性は極めて低いと言われています。

Q32 ヒアルロン酸注入療法でアレルギーを起こす可能性が低いのであればアレルギーテストは不要なのではありませんか?
A32

アレルギーが起こる確率は極めて低いので、通常はアレルギーテスト(皮内テスト)は行いません。しかし、ごく希にしか起こらないとはいえ、お顔という非常に目立つ部分にアレルギー反応が出るというのはとても辛いことです。
ですので、念のため治療を希望される全ての患者さんにアレルギーテストを実施しています。カウンセリングを行った後、使用するヒアルロン酸を二の腕の内側に少しだけ注入して、次回まで反応を見ます。

Q33 皮膚科に行ったら掌蹠膿疱症と言われました。口腔内の状態が関係すると聞きましたが、どういうことですか?
A33

掌蹠膿疱症の原因としては歯性病巣や扁桃炎などの病巣感染が重要であり、金属アレルギーの関与する症例は少ないことが報告されています。

Masui Y, Ito A, Akiba Y, Uoshima K, Abe R. Dental metal allergy is not the main cause of palmoplantar pustulosis. J Eur Acad Dermatol Venereol 2019 ; 33(4):e180-e181.

したがって、この症例では慢性根尖性歯周組織炎があり、歯科金属除去より先に病巣感染の治療を行います。

問題なのは金やパラジウムが陽性の場合、多数歯に歯科金属が入っているとその除去と装着に時間的・経済的負担が大きくなることです。パッチテスト陽性の金属が使用されていても本症の原因とは限りませんが、新たにパッチテスト陽性の金属を装着すると、症状の悪化する可能性が否定できません。したがってメタルフリーとするか、同じ成分の歯科金属を使用します(口腔内電流を発生させないため)。

※参考書籍
 「その皮膚疾患 歯科治療で治るかも」
 監著 押村 進/高橋 愼一 クインテッセンス出版株式会社

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