Question
ある歯科医院で説明が何もないまま治療されました。加藤歯科医院はどうですか?
Answer
歯科医師として、患者さんにどのような治療内容を伝えなければならないかについて、次のように考えています。
患者さんの疾患の治療のために手術をする場合、診療契約に基づいて、特別の事情がない限りは患者さんに対し、当該疾患の診断(病名と病状)、実施予定の手術の内容、手術に付随する危険性、他に選択可能な治療方法があれば、その内容とメリット・デメリット、予後などについて説明すべきです。
つまり、治療に潜在的に伴うリスクを評価してそれを患者さんに伝えるとともに、リスクの低減や回避が可能なら、患者さんが判断しやすくなるように、その方策についても、必要な情報を提供することが必要です。
最高裁平成10年(オ)第576号同13年11月27年第3小法廷判決・民集55巻6号1154頁
また、治療の内容が高額になりそうだから不安という患者さんもおられます。あらかじめ治療費がいくら位かかるのかについても説明します。分からないことや不安なことなどありましたら、遠慮なく聞いてください。
※参考書籍
「Elements of Orthodontics 高田の歯科矯正の学び方-わかる理論・治す技術-」
高田 健治 編著 株式会社メデジットコーポレーション