Question
なぜ歯ぎしりが「問題」になるのですか?
Answer
歯を失う原因として、一般的によく知られているのはむし歯と歯周病です。でももうひとつ大きな原因があります。それは「過剰な力」です。
歯ぎしり・くいしばりによる過剰な力は、知らず知らず患者さんの歯を傷め、治療後の経過にも悪い影響を与えるため、歯科医師にとってたいへん頭の痛い問題となっています。
歯にかかる力は、たとえば奥歯では60kg以上にもなるといわれます。食事のとき以外にもこのような強い力が日常的に加わり続けると(上下の歯は、食事のときや唾液を飲み込むとき以外、離れているのがふつうです)、さすがの硬い歯も、あるときさすがに持ちこたえられなくなり、壊れてしまうのです。
※参考書籍 「nico 2009.11 クインテッセンス出版株式会社」