Question
新しい入れ歯で食べると痛いのはなぜですか?
Answer
新しい入れ歯ができ上がり、歯科医院ではいい具合だったので、帰ってさっそく使ってみたら、噛むたびに入れ歯がずれ、歯ぐきに擦り傷ができてがっかりしてしまうかたがよくおられます。あまりの痛さにそれ以上試せなくなり、なかには「もとのなじみの入れ歯のほうがいい」、と使わなくなってしまうかたもいます。
新しい入れ歯は、実際にお使いいただきながら不具合を見つけ、何度も調整を繰り返して完成させていく必要があります。それは、精密にお口の型を採って製作しても、実際に食事をするときのお口の筋肉の動きに合うかどうかは、製作中に確認することができないからです。
そこで、いったん入れ歯ができあがったら、少しずつ使って慣れていただきながら、噛む力がバランスよく土手に分散してかかり噛んだときにずれないように、何回か通って噛み合わせの調整をし、徐々に完成させていきましょう。
1.何度か調整に通い入れ歯を完成させましょう。
新しくできた入れ歯は、実際に使っていただきながら何度も調整をしていく必要があり、まだ完成品とはいえません。ゆっくりと慣れていく過程では、噛む筋肉が戻ってきたり、それとともに頬も豊かになるなど、さまざまな変化も生まれてきます。そうした変化にも応じた調整を行っていきますので、気長にお付き合いをお願いいたします。
2.最初は軟らかいものから試していきましょう。
新しい入れ歯で、いきなりもとのなじんだ入れ歯と同じように食べると、ひどい擦り傷を作ってしまいがちです。
擦り傷が痛むと、その後の試しや調整を中断しなくてはならなくなってしまいます。最初はごく軟らかいものから食べはじめ、ゆっくりと新しい入れ歯に慣れていくようにしましょう。
※参考書籍 「nico 2014.2 クインテッセンス出版株式会社」