Question

抜歯後の強い痛みはなぜですか?

Answer

抜歯後の痛みのなかで、とくに痛みの強いものがあります。それが、抜歯後の抜いた傷がふさがらず、あごの骨が露出してしまう症状、ドライソケットです。通常は抜歯をすると骨からジワジワと出血があり、これが溜まって血餅となって傷口をふさぎ、自然に治癒へと向かいます。抜歯後1日ほど血がにじみ心配する患者さんがおられますが、じつはこの出血こそが治療への鍵です。
ところがなかには、ほとんど出血をしないかたがおられます。硬く丈夫な下あごはもともと出血しにくい場所で、とくに奥歯の抜歯は要注意です。
また、抜歯後に気になって舌で触ったり、うがいをし過ぎたりすることも、血餅が取れドライソケットの原因になってしまいます。ドライソケットは1週間ほどひどく痛みますが、麻酔の軟膏や抗生物質の軟膏を穴に入れそっとしておくと、徐々に傷口がふさがっていきます。
抜歯後の痛みを抑える予防方法をご紹介しましょう。

抜歯後の注意事項

1.ブクブクうがいはしないでください。

血がにじむのが気持ち悪いからと、ブクブクうがいをするのはやめましょう。せっかく溜まった血が流れてしまいます。
口をゆすぐときは、口に含んだ水で傷口を浸し吐き出す程度にしてください。

2.歯みがきはそっと、傷口に触れないように。

感染を防ぐため、お口の中を清潔に保つことも大事ですので、歯磨きはそっとしてください。
傷口がふさがるまでは傷口の周囲を避け、注意しながら歯みがきをしましょう。

3.舌でさわるのはやめましょう。

傷口を舌で触ったり吸って陰圧をかけるのは絶対にやめましょう。
出血が溜まってできかけた血餅が取れてしまいます。とくに数日間はそっとしておくのが一番です。

4.冷やしすぎると治りが遅くなることも。

抜歯後に熱をもっていても、極端に冷やすのは止めましょう。血行が悪くなり傷の治りが遅れて痛みも長引いてしまいます。ぬれたタオルなどで軽く冷やす程度にとどめましょう。

※参考書籍 「nico 2014.2 クインテッセンス出版株式会社」

 

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