Question
どんなクセや習慣が悪くて顎関節症になるのですか?
Answer
顎関節症を発症・増悪させる原因を減らすために、日常生活で何気なく行っているクセや習慣を見直しましょう。気づいて改善していくと症状がグッと楽になります。ぜひお試しください!
1.背筋を伸ばそう
つい猫背になっていませんか?猫背になると顎が前に出て顎関節に負担がかかりがちです。とくに仕事や勉強で長時間集中するかたは要注意です。ふだんの何気ないクセを直していきましょう。
2.上下の歯を離そう
仕事や家事、運転中や勉強中に歯を噛み締めたりして、上下の歯を触らせてはいませんか?上下の歯が触るのは、食事を含めても、通常1日20分程度と言われています。上下の歯を触らせるクセがあると、あごの筋肉を疲労させてしまいます。
3.睡眠を十分取ろう
睡眠不足になると緊張状態に陥りやすく、リラックスしにくくなります。また、睡眠の質が悪いと歯ぎしりが増えることがわかっています。生活のリズムを整えて十分な睡眠を取りましょう。うつぶせや高めの枕は避け、できるだけ上向きで寝ましょう。
4.頬杖をやめよう
テレビを見ながら、おしゃべりしながら、つい頬杖をついていませんか?偏った力があごに加わって余分な負担をかけるだけでなく、バランスを取るためにあごの筋肉が緊張し筋疲労の原因にもなります。
5.仕事の合間に休憩しよう
仕事や家事、勉強の合間に休憩を取りましょう。緊張したり集中したりしている時間が長く続くと、あごの周りの筋肉も緊張しがちです。お茶を飲んだり、軽くストレッチをしたりして一息つきましょう。
6.電話の肩ばさみをやめよう
電話の肩ばさみは、あごの筋肉を疲れさせ、偏った力をあごにかけてしまいます。また、長電話はあごの疲れの原因に。口を開けると音がするかたや、あごに違和感のあるかたは、ひとまず長電話は控えましょう。
7.うつぶせで読書をしない
うつぶせ読書は、下あごが前に突き出てあごに負担がかかります。読書はつい同じ姿勢を長時間続けやすく、何気なく続けているうちにあごを傷めてしまいます。読書はよい姿勢でしましょう。
8.硬い食べ物は控えて
痛みのあるかたはもちろん、あごを動かすと音がするかたや違和感のあるかたは、なるべく硬い物・大きな物を食べるのは控えて、しばらくあごを養生させましょう。せんべい、スルメなどはもちろん、フランスパンなども避けたほうがよいでしょう。
※参考書籍 「nico 2015.2 クインテッセンス出版株式会社」