Question
レーザー治療のメリットって?
Answer
例えば、「すべての治療で麻酔が必要ない」というわけにはいきませんが、レーザーには傷みの抑制効果がありますので、麻酔なしで治療することも可能です。
ただ、レーザーならではの効果は、痛みの抑制だけではありません。たとえば歯ぐきを切開するとき、レーザーを使うとほとんど出血せず、術後の疼痛を格段に減らすことができます。しかも傷口の治りが格段に早くなります。なぜこのようなことが起きるのでしょうか?
それは、レーザー治療には痛みの抑制効果のほかに、止血効果、殺菌効果、細胞を活性化させる効果などがあるからです。非常に強い光線のエネルギーで切開をしながら、レーザーは同時に切開した傷口を熱効果で処理してふさぎ、止血をすることができます。そして傷口の殺菌もします。
これだけでも術後の疼痛が格段に減って傷の回復が早いのですが、拡散してやわらかくなったレーザー光線には、細胞を活性化して新陳代謝を促す効果(賦活作用)があります。そのおかげで、照射した周囲の治癒はますます早くなるというわけです。
レーザー治療には副作用と指摘されるようなものがほとんどなく、口内炎治療にも、歯周病の治療にも、入れ歯の傷の治療にも、抜歯後の止血にも、歯ぐきの手術にも、最近ではむし歯の処置やインプラント治療にもと、あらゆる治療で応用できるのが強みです。患者さんにたいへん喜ばれ、ときには、治りが早くて治療をした私たちまで驚いてしまうようなケースもあるほどです。
※参考書籍 「nico 2014.11 クインテッセンス出版株式会社」