Question
「あくび」は顎に悪いって本当ですか?
Answer
今から15年ほど前にとある歯科医院で治療をおこなった顎関節症の患者さん49名に、あくびについてのアンケート調査をおこなった報告があります。(参考書籍の著者である竹中正敏さんの調査です。)
その結果、約20%の患者さんが、あくびが原因で顎関節症を発症したか、症状が顕在化したと自覚し、ほとんどの患者さんがあくびにより症状が悪化すると答えています。
ちょっと考えてみれば、あくびは安静が必要な顎関節を可動域一杯まで半不随意的に強制開口させるわけですから、症状悪化は当然といえば当然ですよね。
それでは、あくびの対策はどうしたらよいのでしょうか。あくびは注意をすればこらえることができます。顎関節症の患者さんでは特に、こらえることが肝要です。
また、顎関節に異常のない人でも、人前などでは失礼になるため、あくびはこらえたいところです。
その時には、手を口の前に持っていくとよいでしょう。
※参考書籍
「筋の生理から運動指導・手技療法まで 歯科臨床が変わる筋機能学こと始め」
竹内 正敏 砂書房