Question
二次う蝕とは何ですか?
Answer
治療したところが再度むし歯になってしまうことを二次う蝕といいます。(二次カリエスともいいます)
大人の場合、むし歯になるリスクがもっとも高いのが、その治療済みの歯なのです。
治療痕の多いお口に起こります。詰め物やかぶせ物は人工物なのでむし歯になりません。
でも油断すると隙間からその下の象牙質に酸が入り込んで新たなむし歯ができてしまうのです。
酸はミクロの隙間もスイスイと通り抜けてしまいます。
いくらピタリと詰め、かぶせてあっても、治療後の口内環境が改善されず、むし歯菌がいっぱいのままでは、酸から歯を守ってくれるエナメル質を失った歯は、むし歯菌の出す酸の影響をさらにこうむってしまいます。
外から見えにくいのでやっかいです。
また二次う蝕は、詰め物やかぶせ物の下の見えないところで進行するため、ご自分では気付きにくいのです。
まして、神経が取ってあったり、たまたま痛みが出なかったりすると、自覚症状がまったくないうちに進行してしまいます。
「治療が済んだから大丈夫」という油断は大敵です。
どんなに良い歯科治療を行ったとしても、一度むし歯になってしまったところは再びむし歯になりやすくなっているので、プラークコントロールをしっかりと行いながら、歯科医院での定期的なメンテナンスで二次う蝕発生のリスクを抑える必要があります。
※参考書籍 「nico 2010.5 クインテッセンス出版株式会社」