Question

入れ歯を入れると痛いのは合っていないからでしょうか?

Answer

「入れ歯を入れると痛い」という訴えは、とても多くあります。入れ歯の痛みには、さまざまな原因があります。その1つは噛み合わせが悪く入れ歯が動くと、特に食事のときに痛みがひどくなるというものです。歯ぐきが本来の形から変形していて、噛み合わせのときの圧力をうまく分散できないという場合もあります。あるいは歯ぐきがやせているなど、口腔内の構造が入れ歯を不安定にし、痛みの原因となっている場合もあります。ほかにも粘膜と接する入れ歯の部分が滑らかでなく、ザラザラしているために痛むこともあります。これは、入れ歯を十分に研磨していなかったことが原因です。
入れ歯は、本人の時々の状態によって装着感が違ってきます。痛みを感じるのは、一時的なこともあります。しかし、痛みが続くようでしたら、早めに入れ歯を修正することが必要です。痛みがある入れ歯をそのまましていると、褥瘡性潰瘍(じょくそうせいかいよう)になってしまう危険性があります。これは歯と歯ぐきが擦りあって、歯ぐきに傷ができてしまうというものです。あるいは顎の関節に障害ができたり、残っている歯を痛めたりしてしまうこともあります。

※参考書籍 「入れ歯名人」 田中 久敏 監修 海苑社

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