Question
家族からイビキをかいているとよく言われますが、どうしたらいいのでしょう。
Answer
イビキや睡眠時無呼吸症候群による健康被害が注目されています。
周囲の人からイビキを指摘されて耳鼻科を受診する方もいますが、イビキには、口の構造や機能も深く関わっています。まずは、かかりつけの歯科医師に相談してみましょう
口呼吸による害
イビキのメカニズム
睡眠中、口呼吸をしていると、舌がのどに落ち込んで気道が狭くなり、空気が狭い気道を通るときに粘膜が振動してイビキが発生します。
イビキをかいている人は、十分に呼吸ができていないので眠りが浅く、睡眠不足に陥っています。
日中も眠気があり、集中力や記憶力が低下し、無気力になったりイライラしたりするようになります。
生命までもおびやかす睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは、『一晩(7時間)の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上起こる。または、睡眠1時間あたりの無呼吸数や低呼吸数が5回以上起こる』という症状です。
睡眠中に呼吸が止まった状態(無呼吸)が断続すると、血中酸素の不足や強い睡眠不足のストレス状態に陥ります。
- ※日中の眠気や集中力の欠如は、学力低下や居眠り事故を引き起こします。
- ※心疾患、脳卒中、高血圧症、糖尿病、腎炎、肥満の発症の原因ともなります。
- ※厚生労働省の調査では、睡眠1時間あたりの低呼吸数が20回以上起こる場合、
5年後の生存率は84%まで低下すると報告されています。
イビキと口輪筋(こうりんきん)の関係
口輪筋(唇の周りの筋肉)が弱くなると、舌を支える筋肉も弱くなって舌の沈下をもたらします。口輪筋の筋力低下は、肥満や加齢、赤ちゃんの時の授乳の影響などが考えられます。
イビキを指摘されている方は、口輪筋の筋力低下も疑ってみましょう。
そのような方には、「あいうべ体操」をおすすめいたします。詳しくはこちらから >>