Question
保険の前歯ブリッジって白くできますよね?裏側も白いのですか?
Answer
保険の治療では表側が白いレジン(歯科用プラスチック)で裏側には金属が見えます。耐久性を持たせるために、金属のフレームで裏打ちしてあるからです。裏も全部白い審美治療のブリッジはオールセラミックスでしたら可能です。違いをご紹介します。
1.レジン前装冠ブリッジ(保険治療)
金属(金銀パラジウム合金)のフレームに白い硬質レジン(歯科用プラスチック)が盛ってあり、金属を使うことで十分な強度を確保しています。見える部分は白く、歯の裏側には金属のフレームが見えます。金属の影響で、時間がたつと支台歯とかぶせ物の継ぎ目あたりが黒くなってしまうことがあります。レジンは水分を吸うため、長く使っているうちに黄ばんできますが、近年のいちじるしい品質向上により、変色しにくくだいぶ改良されてきました。
2.メタルボンドブリッジ(自費治療)
金属のフレームに白いセラミック(陶材)を貼ってあります。自然なツヤがあり、着色や黄ばみが起こりにくい素材です。金属のフレームがある分、十分な強度があります。ただし金属のフレームを使っているため、セラミック本来の光の透過性は残念ながらありません。フレームに金を使うと歯の色がぐっと明るくなり、銀色の金属を使うと暗めに見えます。また、裏から見ると少しだけ金属のフレームが見えますが、それほどは目立ちません。
3.オールセラミックスブリッジ(自費治療)
すべてが白いセラミック(陶材)でできています。自然なツヤがあり光を通すので、口もとに明るい印象を与え、うつくしい仕上がりが期待できます。汚れにくく、着色や黄ばみが起こりにくい反面、硬くて割れやすい面があるので、噛み合う歯を傷めないよう、また過剰な力がかからないよう十分配慮して治療を行います。メタルフリーなので金属アレルギーの心配がありません。
※参考書籍 「nico 2009.9 クインテッセンス出版株式会社」