Question
インプラントをしたあと、メインテナンスはなぜ必要なのですか?
Answer
プロでなければ確認できないチェック項目が目白押しです。
1.視診・触診
歯ぐきが腫れていないか、プラークや歯石は溜まっていないか、膿は出ていないか、周囲の天然歯の健康状態は?などのチェックをします。
2.プロービング検査
炎症の有無をプローブで調べます。フィクスチャーとの結合を傷めないよう、軽いタッチで行います。出血したりポケットが3ミリ以上あると炎症が起きている危険信号。歯みがきの見直しや治療が必要になります。
3.染め出し
赤く染まったところは汚れの取れていないチェックポイント。その場所を確認していただき、歯ブラシやフロス、歯間ブラシが効果的に当たるようなテクニックを習得してインプラント周囲炎を予防します。
4.エックス線写真撮影
炎症が見られるときなど、必要に応じて適宜エックス線写真撮影をし、あごの骨が失われていないかを調べます。
5.噛み合わせのチェック
噛んだときにどこか当たる感じがあるなどの違和感がないか、偏った無理な力がかかっていないか、周りの天然歯が動いてはいないかなどのチェックをします。
6.ネジの緩みのチェック
毎日噛んでいるうちにパーツのネジが緩んでくると、隙間に汚れが入り込みやすく、炎症の原因になります。また、部分も傷みやすくなってしまうので定期的なチェックが必要です。
7.PMTC
軟らかいラバーカップやラバーチップを使い、研磨材の入っていないペーストでソフトにみがきます。歯間や歯ぐきのキワなど、セルフケアが不十分になりがちな場所や、患者さんが苦手なところのプラークコントロールを、プロのケアでお手伝いします。
8.スケーリング
骨との結合を促進させる加工がほどこされているので、傷めないようにカーボン製などの軟らかいスケーラーを使い、注意深く行います。
9.パーツの分解掃除
パーツの接合部のマイクロギャップは汚れの溜まりやすい場所です。また、ネジが緩んでいたりして、接合部からなかにプラーク汚れが入りこんでいるときは、パーツを分解して掃除をします。
インプラント治療に区切りはあっても完了はありません。
治療が終わって快適になったら今度は定期検診で会いましょう!
※参考書籍
「nico 2012.1 クインテッセンス出版株式会社」
「nico 2007.2 クインテッセンス出版株式会社」