Question
歯周病検査にはどのようなものがありますか?
Answer
一般に、次のような検査がおこなわれます。
1.問診
現在飲んでいる薬やアレルギーの有無、自覚症状や全身状態、既往歴など治療を進めるにあたり必要な情報をお聞きします。
2.視診
目で見て歯肉炎や歯周炎の症状を確認します。
3.プロ―ビング(歯周ポケット検査)
「プローブ」と呼ばれる診療器具で歯周ポケットの溝の深さを測定します。
3mm以内 → 正常
4~5mm程度 → 軽度歯周炎
5~6mm程度 → 中等度歯周炎
7mm以上 → 重度歯周炎
検査の際にはチクッとすることや出血する場合もあります。
4.エックス線検査(レントゲン撮影)
肉眼では見ることができない歯の中や骨の状態を調べることができ、非常に大切な検査です。
歯槽骨の破壊状態や根の病気など、歯周病進行度合いを明確に把握できます。
5.動揺度検査(歯の揺れ)
歯の揺れを調べる検査で4段階で表します。
歯槽骨など歯を支えている歯周組織の破壊具合を把握できます。
動揺度0:正常。ほとんど動かない。
動揺度1:初期の歯周病。前後に動く。
動揺度2:進行した歯周病。前後・左右に動く。
動揺度3:重度の歯周病。前後・左右・上下に動く。
6.歯並び・噛み合わせ
上下で強くあたっている部分などを診ます。
他にもPCR、出血指数、細菌検査などあります。
※参考書籍
「日本人はこうして歯を失っていく」
日本歯周病学会 日本臨床歯周病学会
朝日新聞出版