Question
歯周病が進むとどうなるのですか?
Answer
プラークの細菌によって炎症がおき、歯周病の中で歯ぐきの炎症だけにとどまったものを「歯肉炎」といい、歯を支えている歯槽骨が破壊され、歯と歯槽骨の付着が失われていくものを「歯周炎」といいます。
最初は歯肉炎が起こりますが、放置していると歯周炎になってしまいます。
痛みがほとんどないため、自覚症状がたいしてないまま進行してしまいます。
進行するにしたがい歯槽骨は破壊されて、歯根の先に向かって高さが下がっていき、歯肉の付着(歯肉と歯との付着)も同じように下がっていきます。
すると、ますます歯と歯肉の境目(歯周ポケット)が深くなり、プラークがたまりやすくなります。
こうした悪循環の結果、「歯がぐらぐらする」ことになり、ついには抜けてしまいます。
病気の進行は、ポケットの深さや歯のグラグラ度で知ることができます。
初期の段階では自覚症状はほとんどなく、気がついた時には歯がぐらぐらし、抜歯せざるを得ない状況になっていることも少なくなりません。
※参考書籍 「nico 2007.9 クインテッセンス出版株式会社」