Question

コンポジットレジンのメリットとデメリットを教えて下さい。

Answer

メリット

1.通常1回の治療ですむ。

型取りせず、コンポジットレジンを直接歯に盛ったり詰めたりするので、一度の通院ですむことが多い。

2.審美的な治療ができる。

色のバリエーションが豊富なので、患者さんの歯の色に合わせて白さの色調整が自在にでき、審美的治療も得意。

3.術後の痛みが少ない。

削る量が少なく、しかも接着材でしっかり封じるので術後の痛みや知覚過敏が少なくなる。

4.リペア(修理)・再治療できる。

欠けたりはがれたりしても修理できる。
ほとんど削らずに治療できるため、再治療が必要になったときでも歯への負担が小さい。

デメリット

1.1回の治療に時間がかかる。

色調整や成形をその場で行うため、1回の治療時間が長くなる(通常20~30分程度)。
見た目の自然さや丈夫さのために何層にも分けて形成し、収縮防止や色のぼかしなどに繊細なテクニックを要する。
特に窩洞が大きい場合は、時間がかかる。

2.欠けたりはがれたりすることがある。

つねに水分がいっぱいのお口のなかは、接着のための条件としてはある意味最悪。そのため、接着が失敗するリスクがある。また、重合収縮と重合の不均一性により、適合が悪くなる可能性もある。
そして、さすがのコンポジットレジンも時間が経つともろくなる。マージン(特に象牙質マージン)の経年劣化や、咬耗・磨耗による経年劣化(特に咬合力が強い、全顎的にコンポジットレジンで修復した場合)がある。
でも修理は可能なので安心。

3.よくも悪くも歯科医師の腕次第。

型を採り、修復物を別に作っておいてあとで入れる治療法では、修復物の製作は通常歯科技工士の担当。それに対して、コンポジットレジン修復は治療開始から終了まで、すべてが歯科医師の担当となる。
成形、色調整など仕上がりのうつくしさを含めて、歯科医師の知識・経験・腕次第。

 

※参考書籍 「nico 2008.4 クインテッセンス出版株式会社」

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