Question

私はすぐにむし歯になってしまいます。口のなかに詰めもの・被せものがたくさん入っていますが、それぞれどれくらいもつのか、教えてください。

Answer

10カ所の一般歯科医院において修復処置後に再修復または抜歯の適応と診断された歯(3,577歯)を対象に、補綴修復装置の使用年数に関する疫学調査を行った論文があります。

その結果、平均残存期間は、レジン充填で5.2年、詰めもの(インレー)で5.4年、被せもの(クラウン)で7.1年、ブリッジで8年であったと報告されています。再治療の原因は、むし歯が最も多く、クラウンでは根尖性歯周炎、ブリッジでは歯根破折が多いのが特徴ということでした。

森田 学、石村 均、石川 昭、ほか. 歯科修復物の使用年数に関する疫学調査. 口腔衛生会誌 1995; 45: 788-793.

 

他にも、なんらかの理由で再来院した患者の奥歯(臼歯部)修復物(649歯)を対象に残存期間や再治療の原因を調査した論文があります。

平均残存期間はクラウンで9年、ブリッジで7年でした。5年残存率および10年残存率は、クラウンで74.8%、55.8%、ブリッジでは55.6%、31.9%でした。

青山貴則、相田 潤、竹原順次、ほか. 臼歯部修復物の生存期間に関連する要因. 口腔衛生会誌 2008; 58: 16-24.

 

※参考書籍
 「日本口腔インプラント学会誌 2022年6月 vol.35 No.2」
 公益社団法人 日本口腔インプラント学会

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