Question

誤嚥は口腔やその周辺の部位だけの問題なのでしょうか?

Answer

誤嚥性肺炎予防は全身の問題ともつながります。つまりフレイルやオーラルフレイルといった、高齢期に起こる「衰え」とも関わりがあります。

誤嚥性肺炎を予防することは全身の状態を改善させることにつながるかもしれませんし、全身の状態が良くなると、誤嚥性肺炎を起こしにくくなるともいえます。

誤嚥性肺炎の直接の原因である口腔の汚れを落とすという意味では、口腔ケアを集中して行うことが必要な場合もあります。しかし、そればかりが誤嚥性肺炎予防となるわけではなく、全身の状態を向上させることが重要です。

高齢者に関わる際には、誤嚥性肺炎予防に加えて、高齢者の日常生活の改善を念頭におくとよいでしょう。

 

※参考書籍
 「口にかかわるすべての人のための誤嚥性肺炎予防」
 米山武義 編著 医歯薬出版株式会社

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