Question

旦那がタバコをやめてくれません。受動喫煙が体によくないということは聞いたことがありますが、糖尿病にも関係してるって本当ですか?

Answer

タバコを吸う人は吸わない人に比べて糖尿病のリスクが1.44倍、さらに1日1箱以上のタバコを吸うヘビースモーカーの人では、1.61倍まで上昇することが報告されています。

JAMA2007; 298: 2654-64.

また、喫煙によりインスリン抵抗性が高まって、自ら分泌したインスリンの効果が十分に発揮できない状態になったり、その状態を補うだけのインスリンが分泌されない状態になったりすることが知られています。

受動喫煙がある女性は、受動喫煙がない女性に比べて、糖尿病の発症リスクが1.23倍上がることが示されました。

タバコを吸わない女性の夫の喫煙状況と糖尿病発症リスクとの関係

J Diabetes Investing.2020; 11: 1352-8.

多目的コホート研究ホームページはこちら

 

これらのデータが示す通り、喫煙は旦那さんだけでなく、受動喫煙によって家族の健康に影響を及ぼすことになります。しっかり旦那さんにアピールして禁煙してもらいましょう。

 

※参考書籍
 「月刊 糖尿病ライフ さかえ 2022年4月号」
 公益社団法人 日本糖尿病協会

 

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