Question

子どもが食べやすいように、比較的やわらかいもの、小さく切ったものを食べさせています。歯医者に行ったら、歯ごたえのあるものを噛ませるように注意されました。どういうことですか?

Answer

前歯を使わない食事の習慣がついてしまうと、前歯部の歯根膜(歯の根っこを取り巻くクッションの役割を担う線維の束)刺激がほとんどないまま成長することになり、歯槽骨も育たず、叢生(デコボコ歯並び)または発育空隙のない過蓋咬合(嚙合わせると上顎前歯が下顎前歯を覆ってしまい、隠れてしまっている状態)の乳歯列ができあがってしまうのです。

また、過蓋咬合では下顎の発育不全も疑われ、それにより口唇を閉じることも難しい場合が多く、口呼吸になってしまいます。さらにこの前歯を使わない食事の習慣が続くと、やがて迎える5歳ぐらいから始まる永久歯列への交換に引き継がれる可能性があり、叢生と過蓋咬合で噛めない、機能的でない永久歯列の口ができあがってしまうのです。

 

※参考書籍
 「子どもたちが上手に噛める・食べられる・呼吸できるようになる本」
 柿崎 陽介 著 クインテッセンス出版株式会社

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