Question
親知らずを抜く前に気をつけることはなんですか?
Answer
1.睡眠不足は避けましょう
手術の前後はとくに、無理な生活は避けてください。抜いた後に休みを取ろうと、前日に徹夜で仕事をしたりすると、疲労で免疫が下がり、傷が治りにくくなってしまうことも。
ふだんの生活でお願いします。
2.治療についての説明を受けましょう
親知らずの抜歯では、まだ痛くない患者さんと、「早く抜かないと隣の歯をむし歯にしてしまったり失ってしまう!」と心配する歯科医師とに認識の温度差が生じがち。
抜歯の理由やリスクについて、じっくりと説明を受け、わからないことはご遠慮なくお尋ねください。
3.ハンカチをお忘れなく
当日は、口に当てるハンカチをお持ちください。
術後、麻酔が切れるまでのあいだは、くちびるの感覚がないため、ヨダレが垂れやすく、気づきにくいのです。
汚してもよい清潔なハンカチがあると便利です。
4.濃いお化粧も避けましょう
口紅は取っていただきます。また、術中はどなたも緊張します。目をギュッとつぶったり、汗をかいたり、涙目になるのでお化粧がくずれてしまうことも。
なるべくならお化粧は薄めのほうがお帰りの際に楽でしょう。
5.歯科医師へのサインは左手で
「気分が悪くなってきた」など、歯科医師に伝える場合は、左手を上げサインを出します。
歯科医師は患者さんの右側から処置を行っています。それと交錯すると危険ですので必ず左手でお願いします。
6.白い服は避けましょう
術中に歯や骨を削ったり、口をゆすぐときに、血が飛んでしまうことがあります。また、術後に麻酔が効いているあいだ、ヨダレが垂れやすく服を汚しがちです。
汚れの目立たない服のほうがよいでしょう。
7.長い髪は束ねましょう
術中何度か口をゆすいでいただきますが、その際に髪が口の周りに付いてしまうことがあります。
衛生上の観点からはもちろん、髪に唾液や血がついて汚れてしまいます。
髪を束ねるゴムなどをお持ちください。
8.胃の弱いかたは胃腸薬も頼みましょう
術後には、鎮痛薬や抗生剤をお飲みいただきます。
「胃が荒れてしまうのが心配」というかたは、事前に胃薬の処方も頼んでおくとよいでしょう。
※参考書籍 「nico 2012.3 クインテッセンス出版株式会社」