Question
今年65歳になるのですが、むし歯は1本もありません。歯医者で今後根面う蝕の危険性について話がありました。私は関係ないと思っていたのですが、どうなんでしょう?
Answer
年齢を重ねるとともに、お口の中の状態は変化していきます。
例えば、
●唾液量の低下
1.口腔乾燥症(ドライマウス)
2.老化と薬物性(高血圧、心臓病、不眠、etc)
●咀嚼機能の低下
●セルフケア(ブラッシング)の質の低下
などが起こります。
また、最近の食事はブドウ糖、果糖、調理したデンプンのような発酵性糖質を摂ることが多くなっています。砂糖(ショ糖)を摂らなくてもこういうものでう蝕になってしまいます。発酵性糖質は、特に粘着性が強く、根面に残りやすいという性質があります。
さらに、歯冠部と比べて根面は耐酸性に劣り、ちょっとしたもので溶けてしまいます。
pH6.5の飲み物ってどういうものがあると思いますか?
緑茶です。
つまり、ほとんどの飲み物で危険性が高いのです。pH2.5以上はどんな飲み物があるかというと、豆乳、水、牛乳、麦茶などがあります。
予防にはフッ素が一番おすすめです。フッ化物配合の歯磨剤、洗口剤をうまく併用して、有効に利用してください。
※参考書籍
「歯科衛生士が治せる歯周病治療メソッド」
天野 敦雄 株式会社 医療情報研究所