Question
顎が痛くて、片側の歯が強く当たります。咬合調整で治りますか?
Answer
可逆性と診断した場合には、顎関節症症状の消失にあたるとともに、咬合接触状態が元に戻るのを待つという対応をとります。筋痛が原因となっている場合は、開口ストレッチが有効です。
不可逆性と診断した場合には、顎関節症症状の治療期間中に咬合接触状態を観察し続け、顎関節症症状が消退後に偏位した下顎位がその位置で安定していること(来院ごとに同じ咬合接触状態であること)を3か月程度確認し、その位置で正常な咬合接触を与えるために、下顎の偏位量に応じて咬合調整あるいは咬合再構成を行って治療を終了します。
※参考書籍
「臨床現場で役立つ“痛み”の教科書 vol.45 No.672」
株式会社デンタルダイヤモンド社