Question
歯医者さんで歯が酸で溶けていると言われました。これって何ですか?どう予防したらいいですか?
Answer
それは酸蝕歯と呼ばれます。残念ながら、体によい食習慣(例えば、レモン・酢・スポーツドリンクなどを飲む習慣)がすべて歯にもよいとは限りません。酸蝕歯はむし歯や歯周病と異なり、ブラッシング(歯磨き)だけでは防ぐことはできません。実は日常生活には酸蝕歯のリスクがたくさんひそんでいます。そこで、歯も体も健康になる対策をご紹介します。
対策1 長時間、歯を酸にさらさない
対策2 直接、酸を歯に触れないようにする
対策3 酸に触れた歯が軟らかいあいだは、余計な力を加えない
「やめたくてもやめられない・・・」という方へ
酸性飲食物は嗜好品のため、すぐにやめられない、あるいは健康のためにやめたくない方もいます。一番大事なのは、酸性飲食物の摂取頻度の軽減です。
「熱中症対策にスポーツドリンクは欠かせない!」
酸性飲食物を摂ったあと、水やお茶など中性の飲料も飲むようにしましょう。
「栄養ドリンクを飲まなきゃ仕事にならない!」
ちびちび飲まずに、グッと飲み干すようにしましょう。
「炭酸飲料大好き!」
食品の形態をカプセルなどに変えてみましょう。
「健康のために、黒酢も柑橘類もやめたくない!」
ストローを使って飲みましょう。
「お酒を控えるなんてムリムリ!」
よく噛んで唾液が出る軟らかめのおつまみと一緒に楽しんで。
「硬めの歯ブラシでゴシゴシ磨くと爽快!」
酸性の食品を摂った後は、少し時間をおいて歯磨きしましょう。
北迫勇一. 食後のブラッシングと酸蝕症. 歯界展望 2014. ; 124 : 736-741.
※参考書籍
「歯科医院で患者さんにしっかり説明できる本」
クインテッセンス出版株式会社