Question
今歯がガタガタしていてよく噛めません。年齢が高く、歯医者が久しぶりで不安です。どんなことを聞いたらいいですか?また、どんな説明をしてくれる歯医者がいいですか?
Answer
患者さんに覚えておいてほしいこと(聞くこと)
- 理解力のある家族と一緒に説明を聞きましょう。理解できるまで説明を求めましょう。
- 正確な診断名・病期などを聞き、書面による説明を受けましょう。
- その疾患がどんな疾患なのか説明を受けましょう。
- どんな治療法があるのか、治療法ごとの利点・欠点を、予後QOL、多くの症状例(合併症状)を含めて聞きましょう。また、治療をしない場合の経過を聞きましょう。場合によっては無治療(経過観察)が最善の方針である場合もあります。
- その医院での当該疾患の治療経験や成績について尋ねましょう。その疾患に対する他の治療施設の有無を尋ねましょう。
- 自ら医学関係の書物を読み、基礎知識(医学で用いられる簡単な専門用語など)を得ておくことも重要です。
- 医院や医師の価値観により、医学的には同じ内容説明でも、治療方針が異なる場合があります。
- 最終的には、患者さんは医療従事者や家族や第三者を含めた他の人の意思に左右されることなく、自らの自由意思に基づいて決定しなければなりません。
歯科医師からの説明項目で注目すべきもの
- 現在の症状、進行状況、診断名
- 処置および治療方針
- 治療の理由、必要性、具体的な方法
- 治療に伴うリスクの有無、その程度
- 予後と治癒の見込み、治療のゴール
- 代替的治療法の有無とその利点と欠点
- 治療を受けない場合の予後
- 治療期間および治療の費用
※参考書籍
「パーシャルデンチャー・オーバーデンチャーを活かす31のQ&A」
前田芳信 権田知也 永末書店