Question
歯の周りの細菌を効率よく減らすための歯みがきのコツってなにかありますか?
Answer
むし歯予防と歯周病予防では、歯ブラシのタイプ同様、歯ブラシの動かし方も変えたほうが歯や歯ぐきを傷めることなく効率的に細菌を除去できます。また、子どものころに教わった歯みがき法を大人になってもずっと続けていると細菌が十分に除去できません。大人になったら大人向けの歯みがき法に変えていきましょう。
子どもの歯みがき
1.むし歯予防がメイン!
- エナメル質がやわらかくむし歯になりやすい。
- 歯周病罹患率はとても低い。
2.ターゲットは歯面です!
3.子どもにおすすめのみがき方 フォーンズ法
小さなお子さんの自分みがきや、かんたんに済ませたいときの仕上げみがきに。大雑把ながら、歯みがき剤のフッ素を歯に広げる効果はバッチリ。
4.CHECK
- デッキブラシタイプの歯ブラシ(子ども用はこのタイプが多い)で歯ぐきをみがくと、お子さんが痛がって歯みがき嫌いに。仕上げみがきはあくまでも歯をこすりましょう。
- フッ素配合歯みがき剤を使いましょう。
大人の歯みがき
1.むし歯予防と歯周病予防を!
- 歯周病罹患率が8割越えに。
- 唾液に長年きたえられたエナメル質は硬く丈夫になる。
- ところが歯周病の影響で歯ぐきがやせると、根もとの象牙質がむき出しになり、むしろむし歯になりやすくなる。
- 持病の薬の副作用で、唾液による歯の修復作用が十分働かない人が増える。
2.ターゲットは歯面と歯周ポケットの両方!
3.大人におすすめのみがき方 バズ法
プラークのたまる歯と歯ぐきのミゾ(歯周ポケット)や歯のあいだに歯ブラシの先をやさしく差し込み、細かく動かします。
4.CHECK
- みがく力が強すぎると、歯が摩耗したり、歯ぐきが傷んでやせるといったトラブルの原因に。グーで握らず、鉛筆のように歯ブラシを持ってみがくと、ゴシゴシみがきになりにくいです。ぜひお試しを。
- むし歯予防にはフッ素配合の歯みがき剤を。近年、1450ppmの高濃度フッ素配合製品の販売が日本国内でもはじまりました。大人のむし歯予防におすすめです。
※参考書籍 「nico 2018.8 クインテッセンス出版」