Question
睡眠時無呼吸症候群について教えてください。
Answer
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、睡眠中に無呼吸が繰り返される病気で、体に様々な障害を起こします。
■原因
喉の辺りの空気の通り道が閉塞することが原因で、その原因となるのは、首周りの脂肪の沈着、扁桃肥大、アデノイド、舌根沈下、舌が大きい(巨舌症)ことがあります。鼻中隔湾曲では、鼻の空気の通りが閉塞しているSASの原因になることがあります。顎が小さいため、やせているのにSASである方もおられます。
■症状・合併症
いびき、睡眠の途中で目が覚めてしまうことや、日中の眠気、起床時の頭痛、などがあります。昼間の眠気は、居眠り運転事故や労働災害などにつながり、社会的にも悪影響を及ぼします。
主な症状 | 主な合併症 |
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<夜間>
<昼間>
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■治療
経鼻的持続陽圧呼吸療法(Continuous Positive airway Pressure:CPAP)があります。マスクを介して空気を送り気道を広げる治療法で、中等症以上(AHIが20回以上)のSASで保険適用です。軽症のSASには歯科に依頼してマウスピース療法が行われます。手術療法はSASの責任部位が明確な場合に適応され、小児でのSASは大半は扁桃肥大が原因で、扁桃摘出術が有効です。成人の場合は、責任部位が明確でないことが多く、手術療法は慎重な判断が必要です。
※参考サイト
日本呼吸器学会ホームページ
※参考書籍
「睡眠と呼吸 歯医者さんの知りたいところがまるわかり」
今井 一彰、古畑 升 著 クインテッセンス出版株式会社