Question
歯を抜いて根っこの処置をし、その歯をまた同じ位置に戻すと聞きました。これってどういうときにされていますか?
Answer
そのような処置を「再植」といいます。
再植の適応症
- 口腔内での処置が解剖学的に困難とされる大臼歯
- 舌側への頬舌的な傾斜の著しい歯
- 再植と同時に歯の挺出処置を行う歯 など
再植の非適応症
- 根管経由の根管治療が可能な歯
- 歯根端切除術が可能な歯
- 歯根の湾曲や肥大がある場合や残存する歯質が薄く、抜歯時に破折の恐れがある歯
- 歯根が開大した複根の歯
- 歯周疾患を有し周囲の歯槽骨の吸収が著しい歯
- 再植後に十分な歯根長が得られない短い歯
- 外科的な侵襲に耐えられない患者
木ノ本喜史, 朝日陽子, 林美加子:外科的歯内療法としての歯の再植術, 日歯内療誌, 34: 1-10, 2013.
※参考書籍
「日本歯内療法学会雑誌 第39巻 第3号 平成30年9月 歯内療法」
日本歯内療法学会