Question
舌痛症ってどんなもの?
Answer
舌に疼痛ないし違和感を訴える疾患の中で、器質的(肉眼的)な変化が見られず、さらに神経痛や関連痛等を除いた、いわゆる“原因不明”の舌痛症状が持続する病態を「舌痛症」といいます。
舌痛症の特徴
1.男女比は1:4~1:8で女性、特に40~50歳の中高年の発症例が多い
2.痛みの訴えは舌尖、舌縁に多い
3.歯科治療が発症のきっかけとなることがある
4.痛みの表現が「ヒリヒリ」「ピリピリ」「チリチリ」など、疼痛より異常感を感じる
5.この異常感は、食事のときには消失するか軽減する
6.飴やガムなどを常食して痛みを和らげている
7.QOL(生活の質)には影響しないが、一日中、切実に悩んでいる
8.仕事や好きなことなど何かに集中している時には感じず、何もしていないときに強く感じる
9.感じる部位に意識を向け、セルフモニタリングを常にしている
10.手鏡などで舌の形態・色調を頻繁に観察する
11.舌粘膜の一部や舌苔を舌癌ではないかと疑い、「癌恐怖」を伴うことがある
※参考書籍
「対応に困る患者さんたち」
岡田 智雄 著 株式会社 ヒョーロン・パブリッシャーズ