Question
自分が高齢になったとき、体力低下を防いで長生きするには何に気をつけたらよいのでしょう?
Answer
統計からいうと、およそ8割のかたは、超元気でもなく、早くから寝たきりでもなく、緩やかに体力が低下していって、ついには介護を受けて亡くなっていくというタイプです。つまり、体力の低下を遅れさせることができれば自立して暮らす時間を延ばせるってことなんです。
どうすれば多くの高齢者を歯科がサポートできるのか。この命題を探る際に注目されたのが、「歯のある人は元気」「歯のある人はボケない」という昔からの言い伝えでした。歯科医師が以前から感じていた臨床実感でもありますが、本当にそうなのか、それとも単なる迷信なのか。様々な研究者が科学的な裏付け調査を行っていますが、こうした言い伝えが真実だと裏付ける結果が、近年続々と上がってきています。
体重が一年で2~3㎏減ったり、趣味の集まりがおっくうになるなどのフレイルの兆候に早めに気づくことが大切です。体力が低下すると、気力も低下し外出が減り、さらに体力が落ちるという悪循環を生みやすいので注意が必要です。
※参考書籍 「nico 2016.9 クインテッセンス出版株式会社」