Question
歯槽膿漏になりたくないのですが、どんな症状が出ると歯医者に行った方がいいんでしょうか?
Answer
歯を意識したら気をつけてください。
急性症状は、体調の谷間で無理をしたとか、疲れが溜まったときよく起きます。病気ほどでなく「体調がすぐれない」ときが、最も警戒しなければなりません。特に気を付けたいのは、歯(正確には歯ぐき)がむず痒いなど「歯を意識した」場合です。多くは、急性症状の起きかけです。
歯槽膿漏の症状は一般に地味です。うずくだけで、立派な急性症状です。歯を意識するのは異常感のためで、この入り口です。急性症状の手当てを行い、「歯の安静」を保ちつつ、非常に軟らかい歯ブラシで、そ~っと長時間かけて磨くブラッシングによって、ばい菌の後続を断つのが最善です。しかし歯を意識すると、逆に予防のつもりで、例えばスルメやピーナッツを噛みしめてたくさん食べ、後でひどく腫れる例が目立ちます。一時の一念発起は、膿漏治療にかえって有害です。徐々に、ごく少しずつ鍛えていくことが大切です。
※参考書籍
「歯槽膿漏 抜かずに治す」 片山 恒夫 著 恒志会