Question
歯ぐきが赤いまだらのようになっていますが、大丈夫でしょうか?
Answer
歯ぐきが健全なら全面ピンク一色で、まず「まだら」はありません。
粘膜部のような「濃い赤」が、歯肉にまだらに現れたら、「病気」の印です。腫れている状態です。歯肉の「赤まだら」を探すと、再発や症状後退を早期に発見する手掛かりになります。
他にも、次のようなまだらがあります。
赤紫まだら
ポケット内部でバイ菌が増殖して炎症が進んで広がり、急性症状が起こった結果、歯ぐきは赤紫色に腫れます。最大の警戒が必要です。歯肉膿瘍となり「白まだら」も発生します。
白まだら
歯肉膿瘍の頂上は、ときに白く膿がたまることがあります。その周囲はひどい「赤紫まだら」になっています。
真紅まだら
歯肉膿瘍ほどはっきり腫れなくても、歯肉に隠れた歯石が中心となり、歯との境目の歯肉が一部分、ひときわ鮮やかに真っ赤に発色することがあります。周りが腫れていても、そこは真紅に彩られて目立ちます。この発色は必ず歯に接して発生します。歯肉膿瘍と同様か、場合によってはそれ以上に警戒しなければなりません。
黒まだら
ごくまれに健全でも歯肉が黒いまだらになった人がないことはありません。しかし「黒まだら」のほとんどは体質ではなく、歯槽膿漏のためです。体質の黒まだれはごくまれで、この場合は他の兆候によって健全とすぐわかります。他にも、金属イオンが原因の「黒まだら」もあります。
各種のまだらは、金属による黒まだらを除いて、すべてブラッシングで膿漏が治っていくにつれ、順調に消えるものです。まだらを「膿漏の指標」として、退治に励んでください。
※参考書籍
「歯槽膿漏 抜かずに治す」 片山 恒夫 著 恒志会