Question
歯肉から膿が出ていないので、歯周病ではないですよね?
Answer
歯周病はかつて歯槽膿漏と呼ばれていたせいか、漢字どおり「歯肉がぷよぷよして『膿』が出る」といった状態をイメージしている人が多いようです。膿が出るのは確かに歯周病の症状の一つです。ただ、このような症状に気づく頃には、歯周病はかなり進行してしまっています。
初期には、歯肉の腫れやむずがゆさ、歯を磨いたときの出血といった症状が現れますが、いずれも自分では気づきにくいもの。しかし、この段階で治療を始めれば歯を失うことはなく、早く良くなります。
歯周病初期はなかなか自分では気が付くことができない、自覚症状が出るころには歯周病はかなり進行しているということを知っておきましょう。
※参考書籍
「日本人はこうして歯を失っていく」
日本歯周病学会 日本臨床歯周病学会
朝日新聞出版