Question

歯科健康診断の結果のお知らせが来たのですが、専門用語がたくさんあってわかりません。

Answer

歯科健康診断の結果のお知らせでよく使われる歯科の専門用語について解説します。

エナメル質形成不全

 エナメル質形成不全

生まれつきエナメル質が弱い歯で、むし歯のリスクが高く、噛む力で欠けやすいなどの問題が起きがち。かかりつけの歯科医院で経過観察や治療を受け、大切に守っていきましょう。

過剰歯

過剰歯

本来必要のない余分な歯が生えています。周りの歯の萌出を邪魔したり、傷めてしまうことがあるので、早めに歯科医院で検査を受け、抜歯を検討しましょう。

中心結節

中心結節

歯に円錐状の突起があります。折れやすいので、かかりつけの歯科医院で検査を受け、周りを樹脂で固めたり、少しずつ削り、フッ素塗布を受けて知覚過敏やむし歯から守っていきましょう。

癒合歯

癒合歯

隣り合った歯が発育途中でくっついて生えたものです。生え替わりの時期に影響したり、境目がむし歯になりやすいので、かかりつけの歯科医院で経過観察を受けましょう。

先天性欠如歯

先天性欠如歯

本来は、右側の歯列のように永久歯に生え替わるのですが、生まれつき永久歯が足りないと、乳歯がそのまま残ります。エックス線を撮ってはじめて確定診断できるので、かかりつけの歯科医院で調べてもらい、予防をして残った入試を大事に守っていきましょう。

叢生(乱ぐい歯)

叢生(乱ぐい歯)

あごの骨に歯が並ぶスペースがなく、乱ぐいになっています。前歯が永久歯に生えかわる頃から急に目立ち、小学校低学年の歯科健康診断で指摘され始めます。骨格が完成に近づく思春期成長期より前の治療が効果的。むし歯や歯肉炎のリスクが高くなるので、気になる場合はかかりつけの歯科医院で相談を。

上顎前突(出っ歯)

上顎前突(出っ歯)

前歯が並びきらず前に迫り出す、あるいは上あごの骨格が前に出過ぎる、または下あごの骨格が奥に引っ込みすぎることが原因です。前歯が永久歯に生えかわる頃から目立ち、小学校低学年の歯科健康診断で指摘され始めます。骨格性の場合は、とくに思春期成長期前の治療が効果大。気になる場合はかかりつけの歯科医院で相談を。

受け口

受け口

上あごの前に下あごが出た状態で、しっかり噛むことができません。下あごが上あごにかぶさって、上あごの成長を邪魔するため、成長するとさらに目立ってきます。骨格が完成する思春期成長期の前ならば骨格の誘導で改善されますが、できれば低学年の早い時期からの治療が有利。お早めにかかりつけの歯科医院で相談を。

開咬

開咬

奥歯を噛んでも前歯が閉じず、飲み込みや発音に支障が出やすくなります。舌を前に出すクセがあると成長と共に問題が拡大するので、思春期成長期前の骨格誘導と舌のトレーニングが効果的。低学年の早い時期からの治療が有利です。舌のクセについて3歳児健診で指摘を受けることも。かかりつけの歯科医院でお早めの相談を。

交叉咬合

交叉咬合

上下の奥歯が、本来とは反対の噛み合わせになっています。しっかりと噛めず、成長と共にあごの骨格のゆがみが拡大しがち。永久歯の交叉咬合は小学校低学年の歯科検診で指摘されはじめます。低学年の早い時期からの治療が有利ですので、かかりつけの歯科医院でお早めに相談を。

正中離開

正中離開

前歯のあいだに隙間ができています。歯ぐきとくちびるをつなげている小帯や過剰歯の影響も考えられるので、まずはかかりつけの歯科医院で検査を受けましょう。とくに問題がなければ経過観察を。永久歯の犬歯が生えると歯が横から押されて自然に隙間が閉じてくるケースも多いです。

※参考書籍 「nico 2016.4 クインテッセンス出版株式会社」

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