Question
タバコと血圧の関係を教えてください。
Answer
タバコは血圧によくありません。タバコを吸うと、末梢の血管が縮まってしまい、血液が流れる面積が減ることで血圧は上がってしまいます。
また、科学的根拠として、「タバコを1本吸えば、血圧は10~20mmHg上がり、その状態が15分続く」というものがあります。1グラムの減塩で1mmHg血圧が下がるという事実と比較すると、一時的な現象ではあるものの、タバコを1本吸わないことは、1日10~20グラムの減塩に匹敵するインパクトがあるということになります。
しかも、血圧上昇が15分続くということは、1日に1箱(20本)を吸う人なら、単純計算で300分、つまり5時間高血圧が続く計算になります。寝ている時間や食事・入浴時間などを省くと、起きている時間のほとんどが高血圧状態になりかねません。
また、タバコは肺がんの原因になり、1本吸うと5分30秒寿命が縮みます。
血圧管理の面からだけでなく、肺がんの誘発を含めてタバコは百害あって一利なし。今すぐやめましょう!
※参考書籍
「クスリを飲まずに、血圧を下げる方法」
渡辺 尚彦 廣済堂出版