Question
薬を飲み続けるとだんだん効かなくなるというのは本当ですか?
Answer
薬の種類によっては、薬がだんだん効かなくなることもありえます。
このような状態を「耐性」といいます。
ある薬剤に対して耐性ができる原因は、大きく2つに分けることができます。一つは「薬の標的であるタンパク質自体の数が減ってしまう」、そしてもう一つは「薬が排泄される速さが変化する」というものです。
また、抗生物質に対して抵抗性をもち、薬が効かなくなった細菌についても「耐性」という言葉を用います。このような菌を「薬剤耐性菌」といいます。中には、多くの薬剤に対して耐性をもった「多剤耐性菌」という細菌もあります。効果のある抗生物質が少なく、排除がむずかしい厄介な細菌です。
※参考書籍
「Newton 2015年8月号」 株式会社 ニュートン プレス