Question
発熱、発疹、痛みはどうして起きるのですか?
Answer
風邪をひいたときは、リンパ球が減少して免疫力が低下しています。そこで風邪の病原菌と闘うために体が発熱し、体温を上げてリンパ球を増加させようとします。これが風邪のときの高熱です。
また免疫細胞の働きにより、体にとってわるいものを外に排除しようとしている状態が発疹です。免疫の作用によって、滞っていた血流が流れ出す際に起きる痛みもあります。たとえば、腰痛。動いたあとに腰痛が起きやすいのは、動いたことで乳酸などがたまり、それが邪魔になって血流が悪くなります。すると免疫機能が血流を改善しようと自然治癒力を働かせ、プロスタグランジンという物質を出します。これは血管の拡張に必要な物質ですが、同時に発熱や痛みも起こさせるため腰痛が起こるのです。
つまり発熱や痛みなどの症状の多くは、免疫が働いているからこその治癒反応。故障した体のメンテナンス作用ともいえるのです。
※参考書籍
「安保徹の食べる免疫力」 安保 徹 監修 世界文化社